フィリピンの保健医療チーム セブ島北部でアセスメント開始

ニーズを探り今後の活動について協議する大津医師(右)

日本赤十字社が13日にフィリピンに派遣した保健医療チーム6人は、本日、セブ島北部の都市ダンバンタヤン(Daanbantayan) に到着し、医療ニーズのアセスメントを開始しました。場所によっては、80%の町が壊滅的であると報告を受けています。

現地の大津医師(チームリーダー)によると「現在は、外傷(けが)を原因とした化膿や感染、呼吸器系の疾患(風邪など)、下痢などの症状が報告されています。また、従来からあるデング熱の集団感染や、住血吸虫症(じゅうけつきゅうちゅう;寄生虫を媒体とした感染症)の増加が心配されます。こうしたニーズを適切に把握し、地域に密着した息の長い支援活動を行っていく必要があります」。

被災状況

セブ島北部メデリンにて救援物資を渡す松永要員(左)©IFRC

・国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)によると、 130万人が被災し、50万世帯の家が半壊・全壊し、50万人以上が避難所に避難しているとのことです。

【赤十字全体の動き】

フィリピン赤十字社

・セブ、タクロバン、パナイに調査チームを派遣
・セブ、パラワン、レイテの避難所で、食糧を配付
・パラワン、マスバテ、サマール、レイテの避難所にて8,000名に温かい食事を提供
・安否調査の依頼2万5,000件、精神的なこころのケアを実施中
・3,535個の救援物資(食糧)を配布し、給水車をレイテに配車
・オランダ赤十字社、ドイツ赤十字社とともに7,750個の衛生キットと、1,000個の給水用ポリタンクを準備中

IFRC

  • 11月8日に、災害対応緊急基金(DREF)より約5,100万円を拠出し、11月12日には78億2千万円以上の緊急アピールを発表しました。日本赤十字社は、緊急アピールに対し、1千万円の拠出を決定しました。
  • フィールド調査・調整チーム(FACT)は、調査チームをオルモック、イロイロ、セブ北部に派遣し、11月16日にセブ島北部メデリン(Medellin)にて500世帯に対して衛生キット(シャンプー、ローション、体温計、赤ちゃんの布おしめ)および500世帯分のターポリン(避難所で使用するテント用のビニールシート)を配付しました。

IFRCの調整の下、計15カ国の赤十字社が活動しています。

  • 保健医療チーム(基礎保健ERU)

日本赤十字社、カナダ赤十字社、ノルウェー赤十字社

活動:基礎保健、診療所等を設置しての基本的な医療、母子保健、予防接種等を提供

  • 物流(ロジスティクス)ERU

イギリス赤十字社、フィンランド赤十字社、デンマーク赤十字社

活動:救援物資の調達・保管や救援資機材の輸送

  • IT通信ERU

アメリカ赤十字社、デンマーク赤十字社

活動:現地での通信環境の整備

  • 給水・衛生ERU

スペイン赤十字社、オーストリア赤十字社、スウェーデン赤十字社、ドイツ赤十字社

活動:生活用水、医療活動に必要な水、トイレの設置、下水処理等の整備

  • 救援物資ERU

アメリカ赤十字社、フランス赤十字社、ベネルクス(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)の赤十字社

活動:被災者の登録および救援物資の配付

  • ベースキャンプ

デンマーク赤十字社

活動:各国赤十字社の宿泊地、事務所、キッチン、トイレ等の提供

  • 赤十字国際委員会(ICRC)
  • サマール島での救援活動を本格的に取り組みはじめている。
  • 36,000世帯に3カ月間の支援をするため、約15.7億円(1500万スイスフラン)の緊急支援を要請しています。日本赤十字社は緊急アピールに対し、1千万円の拠出を予定しています。

救援金の募集

被災地における救援活動を支援するため、皆さまからの救援金を受け付けています。温かいご支援をお願いいたします。