近衞社長が国際赤十字・赤新月社連盟の会長に~二期目再選~

2013年11月13日、オーストラリアのシドニーで開かれている国際赤十字・赤新月社連盟(International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies: IFRC, 本部・ジュネーブ)総会にて、第16代会長を決める選挙が行われ、日本赤十字社社長の近衞忠煇(このえただてる)が会長に再選されました。

投票はIFRCに加盟する世界189の国と地域にある赤十字社・赤新月社の代表によって行われ、88票を獲得したベネズエラ赤十字社のマリオ・ビラロエル社長に対し、近衞は97票を獲得。

2009年の選挙で初のアジア地域出身の会長に選出されて以来、近衞はハイチやパキスタンなど、災害被災国の政府首脳に国際的な救援活動がスムーズに実施されるよう国内法を整備することを呼びかけたり、イスラム圏との連帯感を築くために多くのイスラム圏の社を訪問したり、人道的見地から核兵器廃絶に向けた赤十字の取り組み強化を訴えてきました。

再選を目指したスピーチでは、各国の文化を尊重しつつも赤十字としての一体感を強め、各社の能力強化を行い、人道支援を展開していこうと訴え、支持を呼びかけました。

会長任期はIFRC総会の終了後から4年間。世界最大の人道支援ネットワークを有する赤十字運動のリーダーとして、災害や紛争による被災者の救援や、赤十字の人道理念の普及を目指していきます。

近衞忠煇 プロフィール

1939年5月8日生まれ。学習院大学卒業後、ロンドン大学(London School of Economics)に留学。1964年に日本赤十字社入社。国際救援活動、血液事業、社会福祉事業など幅広く日赤事業に携わり、2005年4月に社長就任。同年11月からIFRC副会長を兼務。2009年IFRC会長に就任。

IFRC概要

【設立】 1919年第一次大戦後、米、英、仏、伊、日の5社の提唱により、平時の赤十字活動を推進する国際的な連合体として設立。154の赤十字社、34の赤新月社、ダビデの赤盾社の計189社が加盟する世界最大の人道ネットワーク。

【組織】 各国赤十字社・赤新月社の連合体で、独自の憲章を持つ国際機関。1994年国連総会のオブザーバーの地位を取得。1963年ノーベル平和賞受賞。

【任務】 災害時に国際救援活動の調整を行うほか、各社の活動を支える。

【財政規模】 約301億円(2011年度)

【日赤のIFRCへの拠出】 日赤分担金として約2億6,000万円、緊急支援要請への対応や開発協力費用として7億4,000万円(2012年4月~2013年3月)