フィリピン台風24号の爪痕を現地派遣医療チームが語る

死者1,067人、行方不明者800人以上、避難者数約100万人、被災者総数620万人という被害をフィリピン南部のミンダナオにもたらした台風24号(英語名ボーファ)から約4カ月。現地では赤十字などの支援団体によって、緊急救援から復興支援へと、活動対象がようやく推移してきています。しかし人々の生計手段である農業への被害は深刻で、農業の再開や安定した収入の確保には、農地の再整備や種子・農具等の配付など、継続的な支援が必要となっています。

日本赤十字社では、赤十字国際委員会(ICRC)の要請を受けて昨年12月末から医療チームを構成する4人を現地に派遣しました。4人は他国の赤十字社から派遣された医療従事者と共に被災者救援にあたり、4月4日に約3カ月の活動を終えて帰国します。

2012年に発生した災害の中では死者数最悪となった台風24号。帰国した医療チームがミンダナオの現在の様子も含めて、活動内容を報告します。ぜひご取材ください。

帰国報告会概要

日時 平成25年4 月5日(金)15:00~16:00
報告者 チームリーダー・看護師 伊藤明子(名古屋第二赤十字病院)
看護師 苫米地則子(日本赤十字社医療センター)
看護師 小林賢吾(熊本赤十字病院)
医師(小児科) 窪田祥吾(熊本赤十字病院)
場所 日本赤十字社 本社 101会議室
(住所)東京都港区芝大門1-1-3

現地での活動内容

もっとも被害が深刻な東ダバオ州にて診療所を開設。3カ月間にわたり、台風被害で機能を失った地域の保健医療施設に代わって被災住民に基礎保健サービスを提供。母子保健のチェックや心のケア、予防接種なども併せて行ってまいりました。

ICRC・日赤による現在の支援状況

-生活必需品や食料の配付(30万人対象)
-飲料水の提供(2万5,000人対象)および20村落における給水設備の補修(1万5,000人対象)
-生計再建のための農業・漁業支援(3万世帯対象)
-家を補修・再建するための工具キットの配付(5,000世帯対象)
なお、日本赤十字社は、医療チームの派遣、資機材輸送のほか、上記活動を支援するため、国際赤十字に2,300万円の資金援助を行っています。