被災高齢者のいのちを守る「あんしんキット」~障がい者が仮設住宅の入居者と協力~

仮設住宅での「孤独死」などが懸念される中、宮城県石巻市では、日本赤十字社の企画・支援により仮設住宅に暮らす方々を対象に、救急医療情報キット「あんしんキット※」の普及を図っています。

この「あんしんキット」は、地元の障がい者と仮設住宅の入居者が協力して製作しています。昨年12月に 宮城県内の仮設住宅での支援を開始し、津波で被災した障がい者福祉施設「ラボラーレ」が、利用者の授産活動の一環として製作に携わって来ました。さらに本年3月からは隣接する「仮設桃生中津山団地」の住民も作業に参加。毎週水曜日の活動は、障がい者と仮設住宅の人々との交流の場となり、新たなコミュニティーづくりにも役立っています。完成した「あんしんキット」は、社会福祉協議会の訪問支援員が一軒ずつを回り、使い方を説明しながら配付されています。

日本赤十字社には、宮城県内9市町村から合計35,000個の注文が寄せられており、本年3月中旬までに6市町村で9,600個の配付を支援してきました。

このたび、「あんしんキット」の製作から配付までの作業の様子を公開します。いのちと安全を守るために、被災地の住民が中心になって行うこの取組みをぜひご取材ください。

※「あんしんキット(救急医療情報キット)」とは
一人暮らしの高齢者などが、災害や急病の際に駆け付けた救急隊員や医師による適切な処置を受けることが出来るよう、かかりつけ医や持病、緊急連絡先などの医療情報や、健康保険証(写し)、診察券(写し)、お薬手帳、本人の写真などの情報を専用の容器に入れ、自宅に保管しておくものです。被災地の仮設住宅では近所付き合いの希薄化などから、特に迅速な普及が求められています。

■ご取材いただける内容

(1)「あんしんキット」の製作
日 時 平成24年3月21日(水)10:30~11:15(予定)
場 所 石巻市 仮設桃生中津山団地 集会所(宮城県石巻市桃生町中津山字八木48-1)
内 容 ・活動の概要説明
・障がい者福祉施設利用者と仮設住宅住民によるボトル詰めの作業
参加者 約10~15人(予定)

インタビュー 障がい者福祉施設ラボラーレ利用者および職員、仮設桃生中津山団地の入居者、日本赤十字社職員へのインタビューが可能です。

(2)仮設住宅入居者への「あんしんキット」の配付
日 時 平成24年3月21日(水)11:15~11:45(予定)
場 所 石巻市仮設桃生中津山団地
(宮城県石巻市桃生町中津山字八木48-1)
内 容 石巻市社会福祉協議会の訪問支援員による仮設住宅での個別配付
件 数 仮設住宅にお住まいの293世帯中、約80個(予定)

インタビュー 石巻市社会福祉協議会の訪問支援員、仮設住宅入居者へのインタビューが可能です。

■地域住民と援助機関が連携しての活動
この活動では、「支援する側」「される側」の壁を取り払い、被災地の方々と日本赤十字社、社会福祉協議会などがそれぞれの強みを活かして連携しています。

  • 障がい者福祉施設ラボラーレ =利用者の自立支援活動の一環として「あんしんキット」の製作に携わります。
  • 仮設桃生中津山団地住民 =仮設住宅で配付する「あんしんキット」の製作に参加します。
  • 石巻市社会福祉協議会 =仮設住宅の見守り活動を行う訪問支援員が、仮設住宅を個別訪問して「あんしんキット」を配付します。
  • 日本赤十字社 =本事業の企画全般と注文のとりまとめ、製作費の支援を行っています。
  • 石巻市 =日本赤十字社に必要数を報告し、普及活動を支援しています。

※本事業は、日本赤十字社が行う東日本大震災の復興支援活動のため、世界各国の赤十字社を通じて寄せられた「海外救援金」を財源としています。
国内外の多くの皆さまからお寄せいただいた「義援金」は、全額が被災都道県に設置された「義援金配分委員会」を通じて、被災された方々に届けられています。

※ご取材をされる方は、お手数ですが下記問合せ先に3月20日(火)までにご連絡下さい。

■本件に関するお問い合わせ先
日本赤十字社 東日本大震災復興支援推進本部 小峰・田中
TEL / 03-6860-7608
当日連絡先 / 080-5983-2101(森本)