赤十字の国際会議で原子力災害など大規模災害への備えの強化を提言

2011年11月23日~12月1日、スイス・ジュネーブに187の国と地域から、赤十字社・赤新月社とそれぞれの政府の代表が集まり、今日の人道課題について協議します。世界各地で頻発する自然災害、絶えることのない武力衝突やテロ、人口70億人を抱える世界で、赤十字が『人間のいのちと健康、尊厳を守る』という使命を実現させるために世界の赤十字社が一堂に会して話し合います。また、政府代表団を交えた会議では、政府との協力関係強化を求めていきます。

今回は、東日本大震災の発生後、初めて開催される赤十字全体の国際会議となることから、原子力災害が発生した際の国際的な支援と協力のあり方、および大規模災害発生時により効果的な国際支援を実現させるためのルール作りなどについて協議することになっており、日本赤十字社から今回の震災での経験を踏まえた提言を行います。

なお、今回の会議では、アジアから初の国際赤十字・赤新月社連盟(*1)の会長となった近衞忠煇日本赤十字社社長が総会の議長を務めます。

※1:国際赤十字・赤新月運動は世界187の国と地域にある①各国赤十字社・赤新月社と、それらの活動が円滑に進むよう、情報の共有、各社への技術的支援、資金の取りまとめなどを行う②国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)、そして、紛争下における人道支援を統括する③赤十字国際委員会(ICRC)の3つの組織で構成されています。

■ 国際会議の構成
今回の国際会議では、3つの会合が開かれます。

(1)国際赤十字・赤新月社連盟総会: 2011年11月23日~25日

総会は2年に1度開催され、各国赤十字社とIFRC(上記①と②)が事業方針とする「連盟2020年戦略」に掲げる3つの柱、(i)災害救援・復興支援活動、(ii)健康で安全な生活環境づくり、(iii)非暴力文化の促進とその実現のための行動計画について協議します。(議長:近衞日赤社長)※原発事故への備えについて、日赤は(ⅰ)の中で提言します。

(2)赤十字・赤新月運動代表者会議: 2011年11月26日

本会議は2年に1度開催され、各国赤十字社、IFRC、ICRC(上記①~③)が、紛争下における赤十字の事業方針について議論します。今回は、核兵器使用が国際人道法違反であること、およびパレスチナにおける活動のあり方について協議します。

(3)赤十字・赤新月国際会議:2011年11月28日~12月1日

本国際会議は4年に1度開催され、赤十字に加え、ジュネーブ条約加盟国の政府代表が参加します。(i)国際人道法の強化、(ii)国際災害対応法、(iii)紛争およびその他の暴力下における医療活動などについて協議します。各国政府と赤十字が人道分野での取り組みを約束する共同宣言が採択される予定です。

■ 取材について

会議開催中の11月23日、28日、そして最終日の12月1日に報道関係者向け説明会が現地ジュネーブで開かれます。ご関心のある方はIFRC広報担当までご連絡ください。また、近衞日赤社長・IFRC会長への個別インタビューをご希望される場合は、日赤本社までご連絡下さい。この機会に赤十字の国際的な動きについてご取材いただけると幸いです。

▼会議情報(英語版のみ)

毎日の会議の内容、会場の様子などが、こちらのサイトにて公開されます。

▼国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の会長の動き

■ 本件に関するお問合せ先
(東京)日本赤十字社 企画広報室 松本 彩香 Tel:03-3437-7071
(ジュネーブ)IFRC 広報担当 Jessica Sallabank Tel:+41-799-481-148(携帯)