~日本で最も歴史ある国際協力基金~昭憲皇太后基金 約850万円を3カ国へ

日本赤十字社が個人・団体からのご寄付により毎年500万円を拠出している昭憲皇太后基金の今年度の配分先が決定されました。ブルンジ、イラク、バヌアツの赤十字社・赤新月社に対し、総額約850万円(91,319スイスフラン)が配分されます。

同基金は、明治45年(1912年)に、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)が国際赤十字に10万円を寄付されたことから始まった日本で最も歴史ある国際協力基金です。昨年12月31日時点での基金総額は、約9億3,150万円(10,016,000スイスフラン)。大正10年の第1回配分から今回までの同基金の利子配分は、合計で約11億4,912万円(12,356,110スイスフラン)となります。

第90回 昭憲皇太后基金支援事業

1.ブルンジ赤十字社(アフリカ)食と環境の保護

約2,448,000円(26,320 CHF)

ブルンジ赤十字社では、気候変動による災害予防の一環として環境保護活動を行っています。同国のカヤンザ県とルイギ県では、毎年7月に森林火災が発生し、土壌の浸食、地滑り、干ばつなどと結びついて人々を苦しめてきました。また、地域のボランティアが、ホームレスのために家を建てたりお年寄りのために薪を集めたりするために利用していた拠点も焼失してしまいました。本事業は、ブルンジ赤十字社の地域ボランティアグループを支援して、火災を防ぎ、植物を再生させ、森林保護の仕組みを作ります。

2.イラク赤新月社(中東)児童・生徒の健康教育

約2,394,000円(25,739 CHF)

数年間の争乱の後、イラクの子どもたちは健康上特に脆弱な状態に置かれています。本事業は、60の学校に通う6,000人の子どもたちを対象として、交通事故や家庭内事故の予防、インフルエンザ、衛生と栄養などに関する意識を高めることを目的としています。イラク赤新月社のスタッフとボランティアが学校を訪問し、調査を行い、子どもたちと一緒の話し合いや、お絵かき、読み聞かせ、玩具の配付などを通して、健康教育を行います。

3.バヌアツ赤十字社(大洋州)脆弱な地域における若者の支援

約3,651,000円(39,260 CHF)

バヌアツ赤十字社では、スタッフとボランティアがアクセスの難しい遠隔地の若者3,000人を対象に研修を行ってボランティアの重要性についての意識を高め、安全な環境づくり、最も脆弱な地域における災害予防、赤十字の原則と人道的価値観の普及を行います。

※1CHF=93円で換算(平成23年4月8日現在) 合計 約8,493,000円(91,319 CHF)

創設100周年を迎える昭憲皇太后基金

昭憲皇太后基金は、来年(2012年)創設100周年を迎えます。明治45年(1912年)ワシントンにおいて第9回赤十字国際会議が開催された際、昭憲皇太后が赤十字の平時事業を奨励する思し召しをもって国際赤十字に10万円(現在の3億5千万円相当)を寄付され、これを基に創設されました。赤十字が戦時の活動を中心としていた時代、今日の開発援助を先取りする本基金の創設は極めて画期的なことでした。

同基金は皇室をはじめとする日本からの寄付金によって成り立っており、運営と配分は昭憲皇太后基金管理合同委員会(赤十字国際委員会、国際赤十字・赤新月社連盟の代表により構成)によって行われています。これまでの配分は157の国と地域に上り、世界中の災害・感染症などに苦しむ人々の救済や福祉の増進、防災、病気の予防などの活動に充てられてきました。その実績は世界で高く評価され、日本の皇室の、時代を先取りした率先的な人道行為に深い敬意と謝意が寄せられています。

毎年、昭憲皇太后のご命日にあたる4月11日に基金の利子配分が決定、発表されます。対象となる事業は、災害対策、保健衛生、血液事業、青少年赤十字活動など、開発途上国における赤十字の平時事業です。

本件に関するお問い合わせ先

日本赤十字社 企画広報室 千葉、堀口、杉山、松本

TEL: 03-3437-7071 FAX: 03-3437-7091