9つの赤十字事業

大地震、津波、紛争、病気・・・。地球上のいたるところで、今この瞬間も多くの人が苦しい状況に置かれています。日本赤十字社は一刻を争う国内外の災害時の救護をはじめ、病気で苦しむ人のサポートなど幅広い活動を行っており、以下の9つの事業を展開しています。

国内災害救護

地震・台風・豪雨・火災などの災害や大事故などが発生した場合、いち早く医療救護活動を行うために、被災地に救護班を派遣するとともに、ストレスの軽減などこころのケア活動を行います。また、救援物資をお届けしたり、被災された方がたへさまざまな支援活動を行います。これらの活動は、多くの赤十字防災ボランティアの協力を得ています。

国際活動

海外で紛争や自然災害、病気などに苦しむ人ぴとを救うため、190の国と地域に広がる赤十字のネットワークを生かし、世界各地で活動を続けています。緊急時の救援活動に加え、人びとが自らの力で災害や病気に立ち向かえるよう、その国の赤十字と連携し、地域に根差した取り組みを進めます。こうした活動を支えるボランティアを育て、人道思想を広げることもまた重要な活動の一つです。

赤十字病院

全国に92ある赤十字病院は、公的医療機関として救急医療、がん診療、周産期母子医療、へき地医療などを積極的に行い、年間1815万人の外来患者さんと1134万人の入院患者さんを診療しています(平成23年度実績)。また国内外の災害時にはいち早く医師や看護師を派遣し、被災された方がたへの医療救護活動を行っています。

看護師等の教育

保健・医療・福祉のニーズの変化に対応し、将来、国内外を問わず広く社会に貢献できるよう、質の高い看護教育を行っています。看護大学(大学院併設)6校、短期大学1校、看護専門学校16校、助産師学校1校を運営。学生たちは、最先端の看護の知識・技術、国際人道法や災害看護などを学んでいます。年間約1300人の卒業生を送り出しています。

血液事業

輸血を必要とする方は、年間約120万人。その人びとのために、血液センターや献血ルーム、献血バスで献血をお願いし、平成23年度は約525万人の皆さまにご協力をいただいています。その血液は、高度な検査などで安全性を確認し、24時間体制で医療機関へ届けています。年間約1871万本※が供給され、多くの命を救っています。※200mL換算

救急法等の講習

緊急時の手当て、事故防止に必要な知識や技術の普及に努めています。AED(自動体外式除細動器)の使い方や心肺蘇生、高齢者の支援に役立つ介護技術、子どもの事故の予防と手当て、水難事故・雪上の事故から身を守る方法など、全国各地で市民に向けてさまざまな講習を行っています。年間で約64万人の方がたに受講いただいています。

青少年赤十字

全国の幼稚園、保育所、小中高など、学校教育の現場で、「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」を実践目標として、子どもたちが自分で「気づき、考え、実行する」力を育んでいます。1万2947校、約300万人を超える子どもたちがメンバーとして活動。未来を担う力として、世界の平和と人類の福祉に貢献できる心を広げています。

赤十字ボランティア

赤十字の事業や活動は、世界中の約9700万人のボランティアにより支えられています。日本では、地域に根付いた活動をする「地域赤十字奉仕団」、若者を中心とした「青年赤十字奉仕団」、特定のスキルを活かした「特殊赤十字奉仕団」が合計3054団。個人ボランティアを含め、合計約224万人の方がたが赤十字ボランティアとして活躍しています。

社会福祉

支援を必要とする子ども、高齢者、障がい者が、安心してその人らしい生活を送れるよう、全国28カ所の社会福祉施設を運営しています。また、施設利用者のケアに併せて、子育て支援などの生活サポート、夏祭りなどの施設イベントを通じて、地域のつながりを結ぶ貢献をしています。