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核兵器の時代に終止符を

10/04/30

1945年 8月6日 広島を襲った原子爆弾 ©ICRC/hist-01377

核兵器の時代に終止符を
~NO MORE HIROSHIMA & NAGASAKI~
 

 赤十字国際委員会(ICRC・本部ジュネーブ)のヤコブ・ケレンベルガー総裁は4月20日に演説し、各国の駐ジュネーブ外交官に向けて、二度と核兵器が使用されることのないように訴えました。原子爆弾投下後の5年間(1945-1950年)で、広島と長崎の死亡者数は、直接の爆撃で亡くなった数の2倍から3倍にも及びました。原爆投下から65年以上たった今もなお、このような残虐な兵器を装備し続ける社会自体が、核攻撃による犠牲を出す可能性を高めていると、総裁は警告しました。
さらに、核兵器の使用について、「国際人道法の原則との共存は難しい」との声明を発表しました。国際人道法には、「戦闘員と非戦闘員を区別する」等の原則があり、戦闘員でない一般市民を多く巻き込む無差別殺戮の可能性を秘めた核兵器の使用は、国際法違反の疑いが強いとの見解が示されたのです。(参考参照)

ICRCとは 

戦時救護を目的として1863年に設立された、最初の赤十字機関です。ICRCはスイスも含めた全ての国から独立しています。2009年現在、全世界で12,000人以上のICRC職員が活躍しています。主な任務は次のとおりです。
・ 紛争時に、中立機関として犠牲者の保護と救済にあたること
・ 赤十字の基本原則が守られるようにすること
・ 新しい赤十字社・赤新月社の承認を行うこと
・ 国際人道法の研究と普及を推進し、人道法が守られるようにすること

 2009年2月3日、ICRC駐日事務所が日本に60年ぶりに設立されました。「紛争の犠牲になっている人々に寄り添い、人間の尊厳と生活を守る。」という理念のもと、紛争下で苦しんでいる人々を救う国際人道法及びICRCの活動の重要性を、日本に広く普及するべく尽力しています。

長編アニメ『ジュノー』完成

15トンの医薬品と医療機材とともに1945年の被爆直後の広島を訪れ、被爆者救済に奔走したICRC駐日首席代表マルセル・ジュノー博士。ICRCのケレンベルガー総裁も、先の演説の中で被爆者救済のため派遣された初の外国人医師である彼の証言を引用しました。「街の中心は一面まっ白で、そこには何も残されていなかった。」
 「ヒロシマの恩人」と呼ばれたジュノー博士の生涯を描いたアニメーション作品『ジュノー』が完成しました。学校や公共施設などで上映が予定されています。
作品についてのお問い合わせはNPO法人「モースト」 ☎082-223-0790 http://www.junod.jp/ まで。

参考 ジュネーブ条約 第一追加議定書(2004年 日本加入)

第48条(基本原則)
紛争当事者は、文民たる住民及び民用物を尊重し及び保護することを確保するため、文民たる住民と戦闘員とを、また、民用物と軍事目標とを常に区別し、及び軍事目標のみを軍事行動の対象とする。

第51条(文民たる住民の保護)
2 文民たる住民それ自体及び個々の文民は、攻撃の対象としてはならない。文民たる住民の間に恐怖を広めることを主たる目的とする暴力行為又は暴力による威嚇は、禁止する。
4 無差別な攻撃は、禁止する。無差別な攻撃とは、次の攻撃であって、それぞれの場合において、軍事目標と文民又は民用物とを区別しないでこれらに打撃を与える性質を有するものをいう。
5 特に、次の攻撃は、無差別なものと認められる。
(b) 予期される具体的かつ直接的な軍事的利益との比較において、巻き添えによる文民の死亡、文民の傷害、民用物の損傷又はこれらの複合した事態を過度に引き起こすことが予測される攻撃

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