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(速報8)ハイチ大地震 国際赤十字:世界中からの支援を、より早く確実に被災者へ

10/01/25

赤十字の救援物資を受け取った被災者

 1月12日に発生した大地震の甚大な被害を受け、世界中から赤十字社、赤新月社を通してハイチへの支援が届けられています。国際赤十字、ハイチ赤十字社は、ハイチ政府との連携のもと、現在最も必要とされている救急医療、医療物資、安全な飲料水、仮設住宅、こころのケア、 安否調査などの支援を被災者に、より早く確実に届けるため、昼夜を問わず支援活動を続けています。

(写真:赤十字の救援物資を受け取った被災者 © Talia Frenkel/American Red Cross)

■国際赤十字のネットワークを活かして幅広い支援を実施

ポルトープランス市内における救援物資配布の様子

【救援物資・シェルター】
 首都ポルトープランスでは被災者が公園、空き地や路上に仮住居を設置してキャンプを形成しており、1月22日までに508のキャンプが確認されています。国際赤十字は既にそのうちの344キャンプを訪れ、状況やニーズを調査しているほか、地震発生前から防災用に準備していた救援物資から配付を始め、現在までに984世帯5,904人へ救援物資セット(衛生用品、台所用品、毛布、マットレス、蚊帳、バケツ、ビニールシート、浄水用錠剤など)の配付を実施しました。配付に際しては、セットに含まれている浄水用の錠剤が適切に使用されるようにボランティアが使用方法を説明します。
 追加の救援物資も次々と被災地に届いています。最終的に60,000世帯、30万人を対象に配付するほか、家をなくした被災者1万人を対象にテントの配付を計画し、配付先世帯の選定などの調整を続けています。(写真上:ポルトープランス市内における救援物資配布の様子© Talia Frenkel/American Red Cross)

赤十字が設置したタンクより飲料水を汲む

【給水・衛生】
 ポルトープランスでは、安全な飲み水が不足しています。赤十字が担当している地域で現在までに34のキャンプを特定し、市内9か所にそれぞれ10トンのタンクを設置したほか、給水車を使用して被災者に安全な飲料水の提供を行っています。現在までに約1,600トンの水を提供しました。加えて、今回の地震で最も深刻な被害が報告されているレオガン市(ポルトープランスから約30km西)においても、赤十字の給水・衛生ユニットが給水活動を開始しました。
 また、被災者が設置したキャンプは衛生設備の欠如から衛生状況の悪化が深刻な問題となっています。感染症の蔓延も懸念されていることから、給水・衛生ユニットがポルトープランスとレオガン市内で必要な支援の可能性に関して調査しています。
(写真上:赤十字が設置したタンクより飲料水を汲む©ICRC)

簡易診療所で被災者の包帯を取り除く赤十字ボランティア

【医療】
国際赤十字の病院、基礎保健ユニットは、被災直後に現地に入り、ハイチ赤十字社との密接な協力のもと調査を実施し、活動拠点を選定しました。病院ユニットは仮設病院をハイチ大学病院に設置し、毎日70人から100人の被災者に対して治療を行っています。日本赤十字社の医療チームを含め3チームが発動された基礎保健ユニットもポルトープランス市内で簡易診療所を設置するなど合わせて1日約400人の被災者に対して医療活動を実施しています。ERUへの協力以外にもハイチ赤十字社はポルトープランス市内5か所において医療活動を展開しています。また、別の病院ユニットも到着。25日より活動を開始します。(写真上:簡易診療所で被災者の包帯を取り除く赤十字ボランティア © Talia Frenkel/American Red Cross)

足の切断手術をうけた子どもを訪問するこころのケアボランティア

 家族や家を失った被災者は精神的に大きなショックを受けており、こころのケアも必要とされています。今回の支援で国際赤十字はこころのケア活動を本格的に緊急医療に組み込み、医師の診察前にこころのケアチームが被災者との面談を実施したり、入院している被災者を訪問して面会するなど、毎日約150人に対して心的支援を行っています。

(写真上:足の切断手術をうけた子どもを訪問するこころのケアボランティア© Olav A. Saltbones/Røde Kors)

■医療チームを追加派遣
 現地の被災状況の報告を受け、支援対象人数が当初より多くなる見込みとなったため、日本赤十字社初動班(10人)に続いて追加メンバーを派遣しました。追加派遣のメンバーは以下の通りです。
1. 日赤代表:菅井 智(日赤本社、国際救援課長)
2. 医師:光森 健二(大阪赤十字病院)
3. 医師:小澤 幸子(ハイチ友の会)
4. 看護師:河合 結子(大阪赤十字病院)
5. 技術:黒田 彰紀(熊本赤十字病院)
6. 事務管理:岡田 涼子(本社嘱託)
7. 事務管理:柳原 さつき(日赤本社)※サント・ドミンゴにて後方支援

■海外救援金
 被災地における救援活動等を支援するため、救援金を受付けています。
 振込口座などは下記のとおりです。皆様のご協力をお願いいたします。

救援金窓口  郵便局・ゆうちょ銀行
口座番号   00110-2-5606
口座名義   日本赤十字社
受付期間   平成22年1月13日(水)~平成22年2月12日(金)

※振替用紙の通信欄に「ハイチ地震」と明記してください。
※郵便局窓口での取り扱いの場合、振替手数料は免除されます。
※受領証を希望される方は、振替用紙の通信欄に「受領証希望」と明記の
 うえ、お名前、ご住所、お電話番号を記載してください。

[担当窓口]日本赤十字社 海外救援金担当
Tel: 03-3437-7081  E-mail: info@jrc.or.jp

なお、この他の銀行などをご利用の場合は、こちらをごらんください。
→http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00001446.html

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緊急対応ユニット(ERU)について
 緊急対応ユニット(Emergency Response Unit:ERU)は、緊急事態や大規模災害発生時に 必要とされるサービス提供のために各国赤十字・赤新月社が整備している訓練された専門家チーム及び資機材の総称です。現在、16カ国で10種類42基のERUが設備されており、緊急時には、国際赤十字・赤新月社連盟の調整の下、これらのERUが集まり総合的な救援活動を行います。ERUのユニットの例として以下があります。

*給水・衛生ユニット:水の処理、安全な飲み水の提供やトイレ設置、下水処理などを行います。
*基礎保健ユニット:外来患者に対する小手術を含む基本的な治療、母子保健、地域保健、予防接種、栄養状況観察等のサービスを提供します。
*病院ユニット:手術、X線を含む検査、入院、母子保健を含む総合医療を行います。
 なお、日本赤十字社では基礎保健ERUを整備し、海外における大災害等に備えています。

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