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(速報) スリランカ国内紛争: 困難な状況での国内避難民救援
09/05/19
■ 紛争の経緯と被害状況
スリランカ北東部におけるスリランカ政府軍と反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)との紛争は、本年4月20日、政府軍がLTTEの防衛線を突破したことを契機に激化。国連人道問題調整事務所(UNOCHA)の発表によれば、5月12日時点の国内避難民の総数は19万7,000人以上にのぼっています。
これまで国内避難民は、国内4地区(バブニヤ、ジャフナ、トリンコマレー、マナー)に設けられた避難民キャンプに陸路と海路で移動。急激な人口流入により、食糧や生活物資の不足、キャンプ内の衛生環境の悪化が深刻になっています。
■ 赤十字国際委員会(ICRC)による国内避難民救援
本年1月より、ムライティブの戦闘地域における人道支援活動は、国際援助機関のなかでも特に武力紛争時に犠牲者を保護するために中立的な立場で活動することを認められているICRCだけに例外的に許可されています。これまでICRCは、スリランカ赤十字社との連携の下、負傷者の戦闘地域からの避難支援、食糧の配付、仮設住居の設置、捕虜や文民拘留者の支援等の救援活動を実施してきました。
(写真:バブニヤ病院に搬送された子どもを抱えるスリランカ赤十字社ボランティア。©Keystone/EPA/STR)
主な活動は以下のとおり。
・2月10日以来、13,000名を超える病人や負傷者を、北部戦闘地域から政府支配地域であるトリンコマレーとプルモッダイへボートで搬送。
・2月中旬より、戦闘地域に閉じ込められた市民に対し、2,300トン以上の食糧(小麦、豆、砂糖、油など)を配付。
・3月17日時点で、政府及びLTTE双方の協力の下、今回の紛争に関連して逮捕された1,400人以上の拘留者と国内70カ所以上の拘留所で面会し、衣服、洗面道具、娯楽用品などを提供。
・4月30日までに、国内避難民キャンプに給水タンクとトイレを建設し、1,800の仮設住居(7,200名対象)を設置。
また、日本赤十字社は、平成16年12月からトリンコマレー県などで津波復興支援事業を継続実施しており、この紛争への当面の対応として、スリランカ赤十字社によるトリンコマレー総合病院での負傷者救護活動に100万円相当の支援を行っています。
■ 戦闘激化で救援活動の一時停止も
LTTE支配地域での戦闘がより激化した5月9日以降、ICRCも負傷者の搬送、食糧や医薬品の配付といった救援活動が一時不可能な状態となっています。
「活動許可を得ているにも関わらず、現場での安全が確保できないため、救援活動が行き詰っています。これは残念なことです。」と、ICRC本部の事業局長であるピエール・クレヘンビュールは話しています。
ICRCは今後治安状況が改善次第、直ちに救援活動を再開できるように準備を整えています。