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緊急救援のその後 ~大切にされていた日赤のテント~
09/03/19
2008年5月12日に発生した中国大地震に対して、国際赤十字を通じた中国紅十字会(中国の赤十字社)からの支援要請を受け、日本赤十字社は直ちに9,400余りのテントを被災地に届けました。緊急救援の段階を経て、復興支援が本格化している今、日本赤十字社は四川省成都に現地駐在員を置き、復興支援事業を進めるとともに、初期の支援のモニタリングも行っています。
本号では、地震から9ヶ月が経った今年の2月16日、地震直後に日赤が支援したテントが配布された四川省広元市青川県(*)で行われた調査活動の駐在員報告をご紹介します。(*中国の行政区分では市の下に県があり、日本とは逆)
■ 今も活用されるテント
山深い青川県の河口村には今もなお、白いかまぼこ型の日本赤十字社のテントが点在しています。
地震直後、広元市全体には3,718張りの日赤のテントが届けられ、そのうち2,200張が青川県内で使われました。あれから9ヶ月、テント内で生活している人はごくわずかになりましたが、物資保管用倉庫として今も257張が使われています。村の人々は「日赤のテントは風が吹いても倒れにくく、また防水効果が高いので、非常に役に立っています」と言います。
青川県は5,000人近くが犠牲になった激震地。がけ崩れや道路の崩落も随所に見られ、復興はなかなか進みません。テントが活用されているのは嬉しかったものの、早くこれらのテントに依存しなくてよい生活を迎えてほしい-そう願いつつ春の息吹を待つ村を後にしました。
(上写真:倉庫として使われている日赤テント@日本赤十字社)
■ きれいに洗濯され、次の出番を待つテント
震災直後に日赤のテントが多数届けられた青川県馬鹿郷。そこには現在、プレハブの仮設住宅が建ち並び、テントの姿はもうありません。しかし、当時雨露から被災者を守った日赤テントはプレハブ仮設住宅が建った時点できれいに洗濯され、同郷のプレハブ倉庫内にきちんとたたまれ、大切に保管されていました。広元市紅十字会の劉芳副会長によると「本来なら紅十字会の倉庫に保管する規則になっていますが、我々地元の紅十字会はまだ十分な広さの倉庫を持ち合わせておらず、とりあえずテントを利用した地区ごとに保管してもらっています。今度の地震で私たちは大災害におけるテントの重要性を痛感しました。そのため管理担当者も決め、いつでも再活用できるよう体制を整えています」と話されていました。
震災発生直後に多くの人々を救った日赤のテントが今も大切にされている-それはとても嬉しいことです。できればもう活用されることがないようにとも思いつつ、中国の被災地の人々が防災意識を高め、日頃の備えをする上でも日赤テントが役に立っていることを感じました。
日本赤十字社 中国四川省駐在 位坂和隆
●緊急救援期の日本赤十字社のテントの支援については、以下のホームページをご参照下さい。
・青川県に届いたテント
(写真)2009年2月 青川県の人々。住宅の再建はこれから@日本赤十字社