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待ちに待ったマイ・ホーム:
インドネシアとスリランカで進む住宅建設
07/06/29
スマトラ島沖地震・津波災害から2年半。被災国では、復興に向けての事業が着々と進む一方で、今なお仮設住宅での生活を余儀なくされている住民が多くいます。日本赤十字社では、インドネシアとスリランカであわせて約2,000戸の住宅を建設し、被災者に提供する事業を進めていますが、今回はこれまでの住宅建設の進捗や完成した住宅に入居した方々の声をお届けします。
■インドネシア
インドネシアでは、5月24日にアチェバラ県で50戸、6月7日にシムルー県で90戸の住宅が新たに完成しました。昨年8月までに完成した192戸を合わせて、建設された住宅は合計で332戸となりました。
「住宅をもらい、これでやっと生活の基盤も整いました。今後は家の手入れを怠らず、日々の暮らしをより良くするために一生懸命働きたいです」
シムルー県で行われた住宅引き渡し式典で、住民の代表から感謝の言葉が述べられました。住宅を待望していただけに、中には涙を流して喜ぶ人もいました。
入居した住宅の窓には早速カラフルなカーテンがかけられ、家の周囲には植木も並べられ、次々と住人の息吹が吹き込まれていきます。今後、8月にアチェバラ県で281戸、9月にシムルー県で449戸が完成する予定で、日赤のインドネシアでの住宅建設は今年の秋で終了する見込みです。
■スリランカ
スリランカでも6月24日、トリンコマレーで109戸の住宅引渡し式典がありました。昨年9月の62戸に続き、これで171戸の住宅が引き渡されました。入居する住民には、すでに4日前に鍵が渡され、その日のうちにすべての家財を運び入れて、新生活のスタートを切りました。
待ちに待ったこの日―。その背景には、度々の治安悪化がありました。
昨年、トリンコマレーでは、スリランカ政府と反政府組織LTTEの紛争が再び活発になり、赤十字の派遣要員も首都コロンボに一時撤退する事態となっていたのです。最近は小康状態が続いていたものの、住宅建設が滞った時期もあり、多くの困難を乗り越えながら、ようやくこの日を迎えることができました。
「これでやっと落ち着けそうです。日赤は私たちの意見も反映しながら家を建ててくれました。だからこの家にはとても愛着をもっています」と語るのは、住宅サイトの一つ「フィフスマイルポスト」の女性リーダーを務めるニマリさん。しかし、不安についてもこう話します。
「海を離れて暮らすことになるので、収入や移動手段の確保が心配です」
今回の入居者の多くは、政府の強制移住政策によって、沿岸から内陸部に移り住むことになり、これまで漁師をしていた人は生計を立てるのが困難になります。また、それぞれ異なる地域から移り住んできたために近所づき合いもなく、住民同士の協力・信頼関係も構築していかなければなりません。
日本赤十字社では、今後も引き続き住宅建設を進めつつ、住民が抱えるこうした問題に対しても支援を行っていく予定です。
写真上:完成したトリンコマレーの住宅
写真左:うれしそうに住宅の証書を見せる家族