ホームページ > 国際活動TOP > ニュース一覧 > スマトラ島沖地震・津波災害から3年(その1) ~インドネシアで住宅全戸が完成~
ニュース
スマトラ島沖地震・津波災害から3年(その1)
~インドネシアで住宅全戸が完成~
07/12/07
22万人以上の尊い人命を奪った「スマトラ島沖地震・津波災害」からまもなく3年が経とうとしています。日本赤十字社では、災害発生直後から救援活動を実施し、2005年4月からは、インドネシアとスリランカを中心に、5年間の復興支援に取り組んでいます。今年も3回にわたって、これまでの取り組みの成果や被災者の方々と復興にかかわる関係者の声をご紹介します。
■シムルー県で住宅完成を祝う式典を開催
災害の発生から3年が経ち、家を失った被災者の多くが住宅の建設を待ち望む中、日赤ではインドネシア・アチェ州のアチェバラ県で437戸を、シムルー県では625戸を完成させ、それぞれ8月24日と9月11日に、最後の住宅が被災者に引き渡されました。
これを記念して11月1日、日赤の住宅建設事業終了記念式典と赤十字普及のためのイベントが開催されました。
式典には、日赤、インドネシア赤、連盟などの赤十字関係者をはじめ、アチェ州復興庁長官、そして地元行政関係者や地元住民など大勢が出席し、シムルー県でかつてないほどの盛大なイベントとなりました。
現地の人々からは「住民の土地所有権を確認する手続きなど事業の遅延をもたらす要因が多くある中で、日赤はスピードと質の両面で、すばらしい成果をあげてくれた」と感謝の言葉をいただいています。
写真上:入居する家族と事業関係者が完成した住宅の前で記念撮影
■県立診療所16施設も完成
シムルー県では、住宅に加え、県立診療所も16施設完成しました。これらの施設の再建は、地元の医師や助産師、そして多くの地域住民から長い間待ち望まれていたものです。
診療所の建設を担当した日赤の岸田典子・保健要員は「現場のニーズに沿ったデザインを実現するために、関係者の間で協議を重ね、ようやく完成したものです。診療所の完成を住宅の完成と同時に祝うことができたことは、すべての関係者にとって大変喜ばしいことです。」と話しています。今月中には、各診療所に医療資機材を整備し、本格的に診療所業務を開始する予定です。
写真上:完成した診療所とそこで活動する助産師
■赤十字を理解してもらうイベントを開催
式典に併せて、インドネシア赤十字社シムルー県支部は、10月31日から11月7日の間、「赤十字週間」が開催されました。赤十字があまり知られていない同県において、赤十字の理念や活動を住民に理解してもらうことを目的に、救急法のデモンストレーション、地元の食材を使った栄養価の高い料理方法の実演、日赤の支援で建設した住宅を住民が思い思いに塗装した美しさを競うコンテストなどを行いました。
離島で娯楽の少ないシムルー県では、今回がかつてない一大イベントとなり、多くの住民があふれて大盛況でした。また、住宅再建事業ではこれまで、どうしても一部の地元住民や村長たちとしか接することができませんでしたが、このイベントが、シムルー県の多くの村人とより身近に接するきっかけとなりました。
インドネシア赤十字社が今後、同県で活動していくためには、地元住民の間に溶け込み、連携と協力を得ることが不可欠であり、今回のイベントがインドネシア赤十字社シムルー県支部の組織強化につながっていくものと現地赤十字関係者は手ごたえを感じています。
写真上:地元の食材を使った栄養価の高い料理方法の実演