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Together for humanity ~人間を救うのは、人間だ。

08/02/22

お気づきでしょうか。「赤十字国際ニュース」のタイトルデザインが今年から新しくなりました。

新しいロゴマークにもあるTogether for humanityは、昨年11月に行われた第30回赤十字・赤新月国際会議のテーマであり、これから2011年までの4年間、赤十字が掲げるスローガンでもあります。

■Together for humanity

赤十字・赤新月国際会議は、4年に1度、世界中の赤十字関係者とジュネーブ条約締約国政府の代表が参加して開催される赤十字の最高意思決定機関です。今回で30回を数える同会議は、昨年11月26日から30日までスイスのジュネーブで開催され、世界各国から1,080人が集まって国際社会が取り組むべき人道問題について話し合われました。
会議の最後には、“Together for humanity”と題したスローガンが採択され、参加者が今後4年間の取り組みについて決意を新たにしました。

“Together for humanity”がスローガンとして採択された背景には、国境を越えたグローバルな問題の存在があります。世界を取り巻く数々の問題の中でも、赤十字が今回特に注目したのが「気候変動・環境破壊」「国際的な移住問題」「都市部での暴力」「新興・再興感染症」という4つの問題。これらを解決していくためには赤十字だけではなく、各国の政府、NGO、学会、メディア、企業など国際社会が一体となって協力して取り組んでいく必要があります。
“Together for humanity”にはそのような思いがこめられているのです。

■4つの課題

1.気候変動・環境破壊

近年、気候変動が原因と見られる異常気象によって、災害が増加傾向にあります(2004年の64件から2006年には140件に増加)。このような環境の変化の影響を大きく受けるのは、太平洋に浮かぶ島国やアジアのデルタ地帯、そしてサハラ以南のアフリカ諸国です。アフリカ大陸では、2020年までに2億5,000万人が干ばつにより深刻な水不足に陥ると言われています。また、気候変動によって貧困や人口移動、人口爆発などの問題もさらに悪化するとされています。

2.国際的な移住問題

現在、出生国以外で生活している移民のうち、3,800万人以上が法的地位を持たないとされています。このような人々は社会から疎外され、差別や偏見から虐待や社会的搾取に苦しんでいます。                     

3.都市部での暴力

武力紛争後の都市部や公共サービスが整っていないスラムでは、暴力行為や犯罪が増加し、麻薬の蔓延や小型武器の流通がこの傾向に拍車をかけています。毎年160万人以上が都市部での暴力行為によって死亡しているといわれています。

4.新興・再興感染症

現在、HIV陽性者・エイズ患者は世界で4,000万人にのぼるとされています。また、結核により150万人以上が、はしかにより34万5,000人が、マラリアにより100万人以上が、毎年命を落としています。また、人類にとって新たな脅威である鳥インフルエンザは、2003年以降、60カ国以上で感染が確認されています。これらの感染症が蔓延する中で、人々が予防接種など公衆衛生サービスへアクセスできるようにすることが、感染予防の鍵を握っています。


■人間を救うのは、人間だ。

Together for humanityのスローガンにあわせて日本赤十字社が打ち出したキャッチコピーがあります。それが本号のタイトルにもなっている「人間を救うのは、人間だ。」です。赤十字の原点、すなわち「人道」という普遍的なテーマを世の中の人々
と協力して取り組んでいくというメッセージをこめて、日本赤十字社は「人間を救うのは、人間だ。Together for humanity」をこれから広く発信していきます。

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