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パキスタン北部地震から2年
~ムザファラバード義肢センターが完成しました~
07/10/25
2005年10月8日。約7万3,000人もの尊い命を奪ったパキスタン北部地震(マグニチュード7.6)の発生からちょうど2年が経過しました。
これまで日本赤十字社では、国際赤十字が実施している復興支援事業に対して約8億2,000万円の資金援助を実施するとともに、昨年12月から同事業の運営管理を担当する吉田祐子駐在員を派遣しています。
このうち、日本赤十字社が1億円を拠出し、赤十字国際委員会(以下、ICRC)がこの地震災害でアザド・ジャンム・カシミール州のムザファラバードに建設していた義肢センターが完成、地震発生から丸2年を迎えた今月8日、記念式典が開催されました。
当日は本センターの利用者及び職員、国際赤十字関係者のほか、アジズ首相、サリーム地震復興庁長官などパキスタン政府関係者も含め約100人が出席しました。
(写真:完成したセンターの一部。各棟で義肢製作や計測作業などが行われている。©日本赤十字社)
本義肢センターは、義肢の製作、患者の診察と検査、義肢装着後の訓練といった3つの機能を有しています。現在2名の外国人専門家と45名の現地職員により運営され、これまでに365人が利用しています。本センターは、ムザファラバードで初めて建設された、理学療法及び義肢製作を備えた整形外科施設です。現在は多くの地震被災者の方々に利用されていますが、将来的にはより幅広く利用されることが期待されます。
(写真:義足製作中の様子。熟練工が義肢を製作する他、大工や機械工などの技術者たちも基礎作業を行いながら、訓練を受けている。©日本赤十字社)
式典当日、義肢の調整のためにセンターを訪問していたアジズさん(30代)は、地震発生の7日前にムザファラバードにやって来て小さな商店を営んでいました。「地震で自分の商店が崩れてその下敷きになり、左足の太腿から下を切断しました。歩行杖を使っているのですが、やはり階段の上り下りや傾斜のある道を歩くことは大変です。ムザファラバードは傾斜地が多いので苦労しています」と話してくれました
アジズさんはすでに両親を亡くしており、学齢期の2人の弟妹と暮らしています。「自分の店は未だ瓦礫のままです。バザールで働いていますが、生活は苦しく親戚からも支援を受けています」と、生活への不安は今も続いています。
こうした現状を受け、ICRCのイスラマバード代表部首席代表のマウシュル氏は、「義肢センターを建てただけでは不十分。このセンター利用者の着実な自立を目的とした支援を実施していきたい」と語っています。
(写真:センターに掲示された“Rising Above October 8, 2005”の写真ボードをじっと見つめる利用者の男性。©日本赤十字社)