フィリピン台風30号災害 日赤保健医療チームが被災地で活動を開始

医療支援活動が行われる地域は、フィリピン赤十字社や日赤の被災地アセスメントに基づき決定されました

医療支援活動が行われる地域は、フィリピン赤十字社や日赤の被災地アセスメントに基づき決定されました

日本赤十字社が派遣した基礎保健医療チームが、台風30号により甚大な被害を受けたフィリピン被災地での医療支援活動を11月18日から開始しました。多くの被災地では、保健・衛生環境や感染症の拡大が懸念されており、住民からは活動への期待が寄せられています。

全体が破壊された街も多く、復興には長期的な支援が求められています

全体が破壊された街も多く、復興には長期的な支援が求められています

派遣されたのは、医師、看護師、事務管理要員、技術員などで構成される基礎保健ERU※チーム。最長4カ月間、外部からの支援なしで医療活動を展開できるよう、浄水器や発電機、テント、食糧などの資機材を備えています。チームが活動するのは、被害が大きかった地域の一つ、セブ島北部ダンバンタヤン郡です。人口8万6,000人の同郡は、95%の家屋が損壊し、被災者の多くが屋根がない壊れた住宅に身を寄せ合っています。

※ERU:Emergency Response Unit(緊急対応ユニット)の略。

世界の赤十字の力を結集

臨床心理士が国際救援活動の一員に加わるのは日赤として初。スポーツやゲームを通じて子どもへのケアを行います

臨床心理士が国際救援活動の一員に加わるのは日赤として初。スポーツやゲームを通じて子どもへのケアを行います

死者・行方不明者数千人、総被災者は1,000万人とも推計される今回の台風被害。フィリピン赤十字社はもとより、先進各国を中心に世界の赤十字の力を結集した取り組みが行われています。

フィリピン赤十字社は、台風30号の上陸前からボランティアを動員して住民避難を誘導。被害発生後は救援物資や食糧の配付、捜索救助活動、避難所での応急処置など広範囲な救援活動を展開しました。

国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の要請を受けて救援チームを派遣している赤十字社は、日本を含む16カ国(11月17日現在)。IFRCの調整の下、救援物資の配付や給水・衛生環境整備、保健医療支援などの専門家と資機材を備えた各国チームが協力体制を組みながら活動しており、日赤の保健医療チームにもフランス、オーストラリア、香港の各赤十字社の医師らが参加しています。

国際赤十字の保健衛生キットを配布するフィリピン赤十字社のボランティア。これら被災地への支援は、皆さまからご協力いただいた救援金を充当します

国際赤十字の保健衛生キットを配布するフィリピン赤十字社のボランティア。これら被災地への支援は、皆さまからご協力いただいた救援金を充当します

被災者支援に向けてIFRCと赤十字国際委員会(ICRC)は、8,700万スイスフラン(約94億円)の資金協力を求める「緊急アピール」を発表。日赤はすでに2,000万円の拠出を決定しているほか、被災された方々を赤十字が支援するために必要な「救援金」を来年2月末まで受付中です。