近衞社長が国際赤十字・赤新月社連盟の会長に再選

オーストラリアのシドニーで開かれている国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)総会にて第16代会長を決める選挙が行われ、日本赤十字社社長の近衞忠煇(このえ ただてる)が会長に再選されました。

投票は、IFRCに加盟する世界189の国と地域にある赤十字社・赤新月社の代表によって行われました。

近衞会長は、2009年の選挙で初のアジア地域出身の会長に選出されて以来、ハイチやパキスタンなどの災害被災国の政府首脳に、国際的な救援活動がスムーズに行われるように国内法の整備を呼びかけてきました。

また、連帯感を築くために多くのイスラム圏の社を訪問し、人道的見地から核兵器廃絶に向けた赤十字の取り組みの強化を訴えてきました。

再選を目指したスピーチでは「各国の文化を尊重しつつも、赤十字としての一体感を強めて各社の能力強化を行い、人道支援を展開していこう」と訴えて支持を呼びかけました。

会長任期はIFRC総会の終了後から4年間。世界最大の人道支援ネットワークを有する赤十字運動のリーダーとして、災害や紛争による被災者の救援や、赤十字の人道理念の普及を目指していきます。

追記

再選を果たして再び国際赤十字の陣頭に立つことになった近衞会長は、現地時間の12時30分から記者会見を行い、次のように二期目の抱負を語りました。

「今回の当選結果は過去4年間の実績を評価されたものだと理解している。同時に、接戦だったことを受けて、今後4年間は今まで以上のことを目指さなければ」

また、台風30号により壊滅的な被害を受けたフィリピンへの支援については、被災地へのアクセスが確保できていないことが大きな問題であると指摘しつつ、「専門チームを派遣するなど、早期に救援活動が開始できるように最善を尽くしたい」と語りました。