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(速報)東南アジア各国で広まる洪水被害 ~救援活動を続ける赤十字~
11/10/21
今年のモンスーン期に降り続いた大雨と断続的に発生 する熱帯性低気圧や台風の影響により、東南アジア各国では深刻な洪水被害に見舞われています。
タイでは、北部から首都バンコク付近まで洪水被害が 広がっており、ここ4カ月間で死者は300人近く、被災者数は230万人にのぼると報告されています。また、家屋や、道路などのインフラ、日系企業の工場も集まる工業地域や歴史的な寺院などの建造物が浸水し大きな被害を受けているほか、農業に依存している地域では水田や家畜への被害も深刻で、大雨が止んだ後も農地再生などの課題が 残ります。
現在タイ政府は、1,200万人が暮らす首都バンコクへの被害を最小限にとどめるため、市内の河川沿いに土のうを積み上げるなどの対策を講じていますが、大潮による海面上昇やモンスーンによる 大雨が降りやすい状態が続くため引き続き警戒を強めています。
一方、カンボジアでは、今年8月以降大雨と メコン川の氾濫により洪水被害が広がっており、これまでに死者200人以上、100万人以上が被災するという被害が発生しています。タイと同様に、すでに家屋やインフラ、水田、農作物へ深刻な被害が出ているうえ、今月末まで大雨が続く 恐れがあり、予断を許さない状況です。食料や 飲料水のニーズも引き続き高く、またトイレ等の衛生設備の整備も急務となっています。
ベトナムでも、メコン川流域の洪水により23人が死亡し、家屋や水田への被害も拡大しています。
(写真上)洪水により冠水した土地(タイ)©IFRC
■ 各国の赤十字社による支援
タイ赤十字社は、6月後半以降、職員やボランティアを動員し、これまでに13万世帯以上に 食料・飲料水を含む生活用品キットを配付して いるほか、炊き出しにより1日4,000食を提供 しています。また、16のボートチームが人々の 安全な場所への避難誘導を行ってきたほか、3つの浄水ユニットを稼動し1日5,000リットルの 安全な水の提供や被災地域への公衆トイレの提供も行っています。
(写真上)炊き出しの準備(タイ)©IFRC
カンボジアでは、同国の赤十字社が大雨の降り始めた8月より救援活動を開始しています。これまでに食料・飲料水・蚊帳等を含む「救援パッケージ」を 被災した800世帯に配付しており、さらに今後3カ月間、国際赤十字からの資金援助を受け、計10,110世帯を対象に食料、仮設住宅のためのビニールシート、浄水用フィルターなどの配付や、保健衛生指導といった活動を行う予定です。
(写真左)ボートによる食料配付(カンボジア)©IFRC
ベトナムでは、同国赤十字社が被害・ニーズ調査を行うとともに生活用品キット、浄水タブレット などの配付を行っていますが、今後被害が拡大するようであれば救援活動も拡大していくこととしています。
日本赤十字社でも、被害状況やニーズを注視しつつ、被災国赤十字社より国際支援の要請があれば、迅速に資金援助などの支援を行うこととしています。