ホームページ > 救援救護活動_国際 > ミャンマー(速報18)サイクロン「ナルギス」: 日赤職員 外国人の立入が制限されているデルタ地帯へ!
救援救護活動_国際
ミャンマー(速報18)サイクロン「ナルギス」: 日赤職員 外国人の立入が制限されているデルタ地帯へ!
08/06/12
ミャンマーを直撃した大型サイクロン「ナルギス」の発生から、6月2日で1ヶ月が経過しました。ミャンマー政府はこの被害について、死者は7万8,000人、行方不明者は5万6,000人と発表しています。国連は今回のサイクロンによる被災者は240万人に上ると推計しています。
ミャンマー赤十字社は、国際赤十字とともに絶え間ない救援活動を展開しています。
日本赤十字社は国際赤十字を通じて、水タンク、ビニールシート、台所セット(鍋やプラスチックのお皿とコップ等、家族5人分の道具が入っている)を含む9品目の救援物資を支援し、これまでに職員4人を派遣しました。
.
■日赤派遣職員
日本赤十字社は、国際赤十字のスタッフとして、日赤青森県支部の吉川靖之職員を5月15日に派遣しました。
吉川職員はヤンゴン市内にある救援物資の管理全般を担当し、大量に空輸されてくる救援物資を効率的に配布するための調整業務を行っています。また、実際に救援物資の配布を行うミャンマー赤十字社職員とボランティアに対し、救援物資の搬出入や物資の輸送に必要な各種書類の管理・手続きについて指導しています。さらに、救援物資の配布から戻った職員やボランティアから配布報告を受け、救援物資の配布記録を取っています。これらの業務は今後、ミャンマー赤十字社の職員に引き継がれます。
本文
■赤十字の救援活動
これまで外国人の訪問が制限されていた海岸部のデルタ地帯ではミャンマー赤十字社の職員やボランティアが救援活動を行っていましたが、徐々に国際赤十字の外国人スタッフも入れるようになりました。
吉川職員も6月9~12日の3日間、デルタ地帯のエヤワディ管区(ピャポン)の被災地を初めて訪れ、直接被災者に救援物資を手渡しました。
国際赤十字はミャンマー赤十字社のスタッフや、ボランティアの救援物資の配付について物流等のアドバイスを行っているほか、被災者のより長期的なニーズに応えるため、ミャンマー赤十字社等とともに救援・復興支援にかかる協議を行う予定です。さらに、救援物資の調達、配布、ボランティア登録等の各種記録作業を支援し、今後のミャンマー赤十字社の活動を支えるため、被災地での協力者や人材の発掘を行う予定です。
国際赤十字の支援を受けて、ミャンマー赤十字社はこれまでに250万人の被災者に対して、水、食糧、生活用品等を届けました(6月9日時点)。このうち、約19万人は最も深刻な被害を受けたエヤワディ管区の人々です。多くの地域では赤十字が唯一の救援活動を行う機関となっており、毎日1万人の人々が赤十字の支援を受けていると推計されています。支援の対象となる人々は、地域住民、村の寺院、地方政府、地域を良く知る長老らを通じて選定され、最も弱い立場にある人々を優先的に支援することとしています。赤十字は現在、陸路では到達できない遠隔にいる被災者に対し、ボートを使って救援物資を届ける準備を進めています。赤十字の活動はさらに拡大される見込みです。
多くの被災者は、これまでまとまって生活していた避難所から、徐々に元の村々に戻っています。今後、赤十字はさらにデルタ地帯奥地まで足を運び、村人たちへ救援物資を届ける予定です。
(エヤワディ管区 吉川職員)
.