インド洪水 ~インド赤十字社が救援活動 日赤職員も被災地調査へ~

一帯はまるで巨大なシャベルで削り取られたようにえぐられ、道がなくなってしまったところも。

6月中旬の大雨による洪水で死者約1000人、行方不明者約5700人という被害を受けたインド北部。

日本赤十字社(以下、日赤)は6月下旬から7月上旬にかけて、医師、事務職員の2人をインドに派遣。インド赤十字社(以下、インド赤)や国際赤十字とともに被害の大きかったウッタラカンド州に入った、日赤和歌山医療センターの大津聡子医師が現地の様子をご報告します。

1300村が孤立状態

被災地では被害の全容がいまだにつかめておらず、死者・行方不明者数は今後拡大する恐れがある

被災地は、背後にヒマラヤ山脈を抱く険しい山岳地帯のため、道路の寸断により1300もの村が孤立状態に陥っています。

インド赤は国際赤十字と連携し、救援物資の配付や医療支援などをシェルパ(登山ガイド)、ボランティアの協力を得て実施。

自宅を流された被災者のために約1000張のテントを設営したほか、断水した村へ給水タンクを設置し、8000人分の飲料水を確保。また、家族と離ればなれになった人びとの安否調査や通信サービスにも取り組んでいます。

こころのケアも課題に

被災者から話を聞く大津医師(右)

しかし課題も少なくありません。一つは生活復興への道のりです。

被災地はヒマラヤ登山の観光地。住民の中にはシェルパなどの観光業を副業として生計を立てている人も多く、登山客がいつ戻ってくるのかめどが立たないからです。

もう一つの課題は、被災者の精神的なサポートです。インド赤も「こころのケア」の重要性は認識しているものの、過去に取り組んだ経験が少なく、十分な手だてが講じられていません。

大津医師は「阪神・淡路大震災と東日本大震災を経験した日赤にはこころのケアの蓄積があります。この経験を共有することで、インド赤の取り組みをサポートできるのでは」と語ります。

海外救援金募集終了 ~ご協力ありがとうございました~

2013年インド洪水災害救援金の募集は、9月24日をもって終了いたしました。多くの皆さまからのご協力、誠にありがとうございました。

ご協力いただきました救援金は、インド赤十字社の行う現地の救援、復興支援活動を支援するために充てられます。

受け付け状況はこちらをご覧ください。