(速報)フィリピン台風~広がる被害に対応する赤十字~

ショッピングモールの地下駐車場に一時避難する住民 ©Nikko Lacsina/IFRC

ショッピングモールの地下駐車場に一時避難する住民 ©Nikko Lacsina/IFRC

フィリピン南部ミンダナオ島を12月4日に直撃した台風24号(英語名:Bopha)は、激しい雨と風をもたらし、各地で洪水や土砂崩れなどによる被害が拡大しています。

6日時点で、フィリピン国家災害調整局は、死者327人、負傷者437人、行方不明者380人と発表しています。現在、5万4034世帯が544カ所の避難所に身を寄せており、被災世帯数は総計6万2607世帯に上ります。

フィリピン政府と軍は、被災地域での救助活動や道路などの復旧作業を急いでいますが、河川の氾濫により町が孤立しているほか、広い地域で停電や通信の途絶が発生しているため作業が難航しており、被害の全体像はまだ明らかになっていません。

ミンダナオ島は、昨年12月にも大型台風が直撃し、死者約1200人の被害を受けましたが、今回の台風はさらに勢力が強いとみられていることから、今後さらなる被害の拡大が懸念されます。

赤十字による救援活動

フィリピンは毎年のように台風災害に見舞われることから、フィリピン赤十字社(以下、フィリピン赤)は日ごろから水害への備えを図ってきました。

そのため、今回の台風では、いち早く首都マニラの本社にオペレーションセンターを設置し、24時間体制で災害モニタリングと救援活動の総合調整を行っています。また、緊急救助チームの編成、救助用車両・ゴムボート・救急車の配備などの救助態勢を万全に整えており、今後の被害状況に応じて即座に出動する予定です。

現在は、被害の深刻な地域へ調査チームを派遣し、被害状況とニーズの調査を進めています。また、避難所71カ所に救護所と生活相談窓口を設置し、避難してきた住民の応急処置を行うとともに、温かい食事の提供や救援物資の配付などの救援活動を展開しています。

こうした状況を踏まえ、国際赤十字・赤新月社連盟は、フィリピン赤十字社による緊急救援活動と今後の復興に向けた中長期的な活動を支援すべく、12月4日付で約4億円の緊急アピールを発表しました。日本赤十字社はこれを受けて資金援助を実施し、現地における活動を支援します。