(速報2)ハリケーン・サンディ ~救援金の募集を開始しました~

10月末にカリブ海で発生した大型のハリケーン・サンディは、キューバやジャマイカ、ハイチといったカリブ海沿岸諸国、そしてアメリカ合衆国等に甚大な被害をもたらし、合計約180人が死亡、また約33万世帯が家を失いました。

特にカリブ海沿岸諸国の被害はあまり報道されることがありませんが、家屋や農地、インフラなどへの被害は極めて深刻で、自国の力だけでは復興に向けた弾みをつけることが難しい状況です。

各被災国の赤十字社も、発災直後から被災者への救援活動を行っていますが、そのための資金も十分ではない状況であることから、より大きな国際支援を必要としています。

日本赤十字社では、こうしたカリブ海諸国の赤十字社による救援活動を支援するため、11月26日より救援金を募集しています。

各国の被害状況(11月20日時点)と赤十字の動き

キューバ

国内全体で被災者は400万人に上り、特に国内第2の都市であるサンティアゴ・デ・クーバでは、市民の61%が被災しました。家屋の倒壊・損壊は約23万戸に上っており、仮設住宅の提供などの支援が必要です。学校などの教育施設も約2100軒が損壊しました。

電気や通信、水道などの復旧工事は行われているものの、依然として安全な水の確保が大きな課題となっています。

自ら被災しながらも地域の復興にあたるキューバ赤十字社のボランティア ©IFRC

自ら被災しながらも地域の復興にあたるキューバ赤十字社のボランティア ©IFRC

また、穀物の貯蔵庫や食品工場だけでなく、収穫直前のサトウキビや穀物の畑が広範囲にわたり被害を受けたため、緊急的な食糧ニーズと人びとの生計再建という中長期的なニーズへの対応も非常に大きな課題となっています。

キューバ赤十字社のボランティアは、ハリケーン上陸前に市民を避難所へ誘導したほか、上陸後は捜索救助活動や避難所での応急手当、心理社会ケアといった活動を行ってきました。

同赤十字社は今後、蚊帳・寝具などの生活必需品や家屋修理キット、浄水キットなどの配付、衛生に関する知識普及活動などを行うことにしています。

国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)は、同赤十字社による上記救援活動を支援するため、約10億3000万円の緊急支援を国際社会へ要請しています。

ジャマイカ

ハリケーンによって全壊した家に家具だけが残っている ©IFRC

ハリケーンによって全壊した家に家具だけが残っています ©IFRC

ジャマイカでは少なくとも21万世帯が被災、また約6,000戸の家屋が損壊したと報告されています。

サトウキビやバナナなどの作物は壊滅的な被害を受け、人びとが少なくとも6カ月間にわたり食糧危機に直面することが懸念されています。

また、水を媒介とする病気や、ハリケーンによって増殖した蚊によるデング熱、ねずみの増加によるレプトスピラ症(※)がまん延する恐れもあります。

ジャマイカ赤十字社は、ハリケーン上陸時に緊急救援センターを設置。被災直後から、備蓄していた毛布・衛生キットや食糧の配付を開始しました。

今後は、救援物資の配付を継続するとともに、緊急仮設住宅の提供、避難所となる小学校の修繕・改修支援や、疫病予防のための研修、保健チームによる清掃キャンペーン、心理社会ケア、さらに被災者の生計再建のための財政支援といった幅広い活動を行っていきます。

連盟は、同赤十字社による救援活動を支援するため、約1億400万円の緊急支援を国際社会へ要請しています。

※レプトスピラ症:ねずみなどの野生動物の排せつ物を経由して汚染された水や土壌から、経口または皮膚から感染。重症の場合、黄疸、出血、肝臓・腎臓障害などの症状が見られ、死に至ることもあります。

ハイチ

被災者を訪ねるハイチ赤十字社スタッフ ©British Red Cross

被災者を訪ねるハイチ赤十字社スタッフ ©British Red Cross

2年前の大地震・コレラ大流行からの復興の道を歩むハイチでも、今回のハリケーンにより約3万4000戸の家屋が損壊するなど、約4万世帯が被災しました。

街中に汚水があふれ、コレラの大流行が懸念されますが、コレラ治療施設も被害を受けているため、復旧が急がれます。

また以前からの干ばつに加え、ハリケーンによる農業・漁業・牧畜業への被害も甚大で、食糧不足も問題となっています。現状のままでは、子どもを含む150万人が深刻な栄養不良に直面するリスクがあると予測されています。

ハイチ赤十字社は、緊急救援センターを立ち上げ、24時間体制で人員を配置。ボランティアを動員し、住民1万8000人を冠水した家屋から安全な場所へ避難誘導したほか、ハリケーン対策に関するメッセージ配信やコレラ予防活動、また毛布や衛生キット等の救援物資の配付を行っています。

今後は、家屋修理キットや食糧の配付、生計再建のための資材提供やビジネス能力向上のための研修、学校や保健施設の給水設備やトイレ設備の修繕などの保健衛生活動、ボランティアに対する感染症対策研修や、災害にぜい弱な地域での緊急事態対応計画の策定など、幅広い活動を行う予定です。

連盟は、同赤十字社による救援活動を支援するため、約6億3000万円の緊急支援を国際社会へ要請しています。

このように、上記の3カ国では、多くの人びとが生活の場を失っているばかりか、生計の手段までをも失ってしまい、復興への道のりは長く厳しいものとなると考えられています。しかし、各赤十字社に対して現在集まっている支援金は、必要額に対し、キューバは20%、ハイチは10%、ジャマイカは30%にとどまっています。

早期の復興が実現しない限り、このハリケーン災害による影響が新たな「Silent Disaster(=知られざる災害)」となってしまうとの懸念が広がっています。

日本赤十字社の対応

日本赤十字社は、連盟の支援要請に基づき、キューバに2000万円、ジャマイカに約375万円、ハイチに2000万円の資金援助を行います。

現地での活動を支援するために、救援金を募集していますので、皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

郵便振替

救援金窓口 郵便局・ゆうちょ銀行
口座番号 00120-5-220
口座名義 日本赤十字社
受付期間 平成24年11月26日(月)~平成24年12月25日(火)

※振替用紙の通信欄に「ハリケーン」または「サンディ」とご記入ください。

※特定の被災国・地域を指定してのご協力はお受けできません。

※窓口でのお振り込みの場合、手数料はかかりません(ATMの場合、手数料がかかる場合があります)。

※受領証をご希望の場合は、振替用紙の通信欄に「受領証希望」と明記のうえ、ご依頼人欄にはお名前、ご住所、お電話番号を記載してください。

担当窓口

日本赤十字社 組織推進部 海外救援金担当

TEL:03-3437-7081 FAX:03-3432-5507

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