シリア人道危機支援~日赤 救援金の受け付けを開始~

戦闘が勃発してから18カ月が経過したシリアでは、これまでに約3万人が命を落としていると報道され、状況は今も悪化し続けています。特に、首都ダマスカスやその郊外のデリゾール、ドゥーマ、ハマー、アレッポで激しい武力衝突が繰り広げられており、事態収束の兆しが見えません。

シリアから周辺国へ逃れている避難民の数も増え続け、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、10月1日までにイラク、ヨルダン、レバノン、トルコへ逃れた人びとは23万2873人に上ります。現在も、一日に2000~3000人が国境を越えており、周辺国は避難民による人口急増で混乱に陥っています。

どの国も避難民キャンプの設置を進めていますが、受け入れが追い付かず国境で足止めされている人びとも少なくありません。安全な地へ助けを求めて逃れてきた人びとは、依然として厳しい生活を強いられています。

赤十字はこの深刻なシリア人道危機に対し、人びとが基本的な生活を営むために必要な食糧、給水・衛生、医療支援活動をシリアやその周辺国で展開しています。

日本赤十字社(以下、日赤)は、これらの赤十字による救援活動を支援するため、10月3日より救援金を受け付けています。

シリア国内で続く赤十字の切れ目ない救援活動

負傷した子どもを優しく手当するシリア赤新月字社ボランティア ©ICRC/I.Malla

負傷した子どもを優しく手当するシリア赤新月字社ボランティア ©ICRC/I.Malla

「長く続く戦闘で、シリア国内のインフラは破壊され、人びとは生き延びるために必要な最低限の物さえ手に入れることができず、状況は以前よりはるかに危機的です」赤十字国際委員会(以下、ICRC)シリア事務所 マリアンヌ・ガッサー代表は深刻な様子を語ります。

危険な状況下、数百万もの人びとに食糧や生活必需品の支援、医療支援などが続けられていますが、それでもなお訴えます。「特に、医療が行き届いていません。手当てが必要な負傷者や病気の人びとが最も必要としている支援は医療です。しかし、医薬品が不足していること、戦闘が激しい地域ほどアクセスが制限されていることが大きな壁になっています」

また、現地には間もなく冬が訪れます。ICRCはシリア赤新月社とともに冬用毛布の配付を開始し、現在約3万人に届けています。「避難民にとっては厳しい冬を越えられるかどうかも深刻な問題です。どのように状況が深刻化しても、私たちにできる支援活動を全力で続けます」とガッサ―代表は強い思いを伝えます。

周辺国でも拡大する赤十字の救援活動

レバノン赤十字社の救急医療チーム ©IFRC

レバノン赤十字社の救急医療チーム ©IFRC

シリアから膨大な数の避難民が流入しているイラク、ヨルダン、レバノン、トルコでは、各国の赤十字が国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)やICRCの支援を受けながら食糧・救援物資の配付や保健医療活動、避難民キャンプの設置など救援活動にあたっています。

また、ヨルダンでは、近隣国のカタール赤新月社やアラブ首長国連邦赤新月社の医療チームが野戦病院を設置して負傷者の治療を行ったり、ヨルダン国内の病院で外科手術にあたったりと、赤十字ネットワークを生かした医療活動を展開しています。

海外救援金 ~ご協力のお願い~

日赤は、シリアと周辺国で連盟やICRC、各国赤十字・赤新月社が実施する救援活動を支援するため、総額4000万円の資金援助を行います。

現地での活動を支援するために、皆さまからの救援金を受け付けます。温かいご支援をお願いいたします。

郵便振替

救援金窓口 郵便局・ゆうちょ銀行
口座番号 00110-2-5606
口座名義 日本赤十字社
受付期間 平成24年10月3日(水)~ 平成26年3月31日(月)

※振替用紙の通信欄に「シリア救援」と明記してください。

※窓口でのお振り込みの場合、手数料はかかりません(ATMの場合、手数料がかかることがあります)。

※受領証をご希望の場合は、振替用紙の通信欄に「受領証希望」と明記のうえ、お名前、ご住所、お電話番号を記載してください。

インターネットからもご協力いただけます。

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担当窓口

日本赤十字社 組織推進部 海外救援金担当

TEL:03-3437-7081 FAX:03-3432-5507

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