(速報2)シエラレオネコレラ流行~日赤医師の派遣決定~

本年7月よりコレラが流行しているシエラレオネ共和国では、8月下旬になってもなお、全体的に感染件数、死者数ともに増加傾向にあります。世界保健機関(WHO)の発表によると、8月24日時点で、これまでの感染件数は1万2456件、死者数は224人に上ります。また感染の範囲も、シエラレオネ国内13地区中10地区にまで広がっています。

首都フリータウンがある西部地区の被害が最も深刻である一方、感染者が散在するにもかかわらず国際機関や援助団体による支援が手薄になっている地方でのケアと感染拡大の予防が、大きな課題となっています。

赤十字による支援

シエラレオネ赤十字社(以下、シエラレオネ赤)は、国際的支援を受け、西部地域周辺のカンビア、ポートロコ、トンコリリ、モヤンバの4地区の計36万世帯を対象に、感染症予防活動や保健施設へのコレラ対応キットの配付、安全な水の提供や公衆トイレの整備といった活動を行うことにしています。

コレラの予防について、地域住民へ説明

コレラの予防について、地域住民へ説明 ©Sierra Leone RC

また、今年初めにコレラが流行した際に研修を受けている赤十字ボランティアらによる地域住民一人ひとりに対するコレラ予防の啓発活動が、少しでも状況を改善するために重要な役割を果たしています。

一方、国際赤十字・新月社連盟(以下、連盟)が8月13日に派遣したニーズ調査チームは、より大規模な支援の必要性を認め、基礎保健と給水・衛生の緊急対応ユニット(ERU)の出動を要請しました。

これを受け、コレラ治療にあたるフィンランド赤十字社(以下、フィンランド赤)と日本赤十字社(以下、日赤)の合同チーム、地域の保健活動を展開するノルウェー赤十字社とカナダ赤十字社の合同チーム、また給水や衛生環境改善活動にあたるイギリス赤十字社のチームが派遣されることになりました。

一部のスタッフはすでに現地入りして、シエラレオネ赤や同国保健衛生省など政府関係者、WHOなどの各支援機関との調整を開始しています。

日本赤十字社の支援

日赤は、シエラレオネ赤が行う救援活動を支援するため、約300万円の資金援助を行うと同時に、連盟によるERUの出動要請を受け、フィンランド赤と合同でコレラ治療にあたる医師を1人、8月31日から約20日間にわたり現地に派遣します。

派遣者名: 大津聡子(おおつ さとこ)
日赤和歌山医療センター 感染症科部長 兼 国際医療救援部副部長
派遣歴: ジンバブエにおけるHIVエイズ対策(2002年)、インドネシア・スリランカにおける津波
復興支援事業(2005年)、ケニア洪水救援(2007年)など多くの海外派遣経験があり、近年では、感染症対策担当官としてWHO西太平洋事務局に勤務(2007~2011年)。

なお、ERUとしての活動は最大4カ月とされていることから、今後も引き続き医療スタッフなどを派遣していくことにしています。

※緊急対応ユニット(ERU)について

緊急対応ユニット(Emergency Response Unit:ERU)は、緊急事態や大規模災害発生時に必要とされるサービス提供のために各国赤十字・赤新月社が整備している訓練された専門家チームと資機材の総称です。現在、16カ国で、医療、基礎保健、給水・衛生、通信など10種類43基のERUが整備されており、緊急時には連盟の調整の下、これらのERUが集まり総合的な救援活動を行います。

※なお、今回のコレラ対応活動ではィンランフィンランド赤の資機材を活用することとし、日赤からは輸送しません。

海外救援金 ~ご協力のお願い~

水を浄化するタブレットの使用方法を説明するボランティア

水を浄化するタブレットの使用方法を説明するボランティア ©Sierra Leone RC

シエラレオネにおけるコレラ救援活動に役立てるため、皆さまからの救援金を受け付けています。温かいご支援をお願いいたします。

郵便振替

救援金窓口 郵便局・ゆうちょ銀行
口座番号 00110-2-5606
口座名義 日本赤十字社
受付期間 平成24年8月27日(月)~ 平成24年11月30日(金)

※振替用紙の通信欄に「シエラレオネ救援」と明記してください。

※窓口でのお振込みの場合、手数料はかかりません(ATMの場合、手数料がかかることがあります)。

※受領証をご希望の場合は、振替用紙の通信欄に「受領証希望」と明記のうえ、お名前、ご住所、お電話番号を記載してください。

担当窓口

日本赤十字社 組織推進部 海外救援金担当

TEL:03-3437-7081 FAX:03-3432-5507

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