(速報)フィリピン台風 日赤から730万円の支援が決定

フィリピン赤十字社の緊急救援チームのボートで救助される家族

フィリピン赤十字社の緊急救援チームのボートで救助される家族 ©IFRC

フィリピン南部のミンダナオ島を12月16~17日、台風21号(英語名:Washi)が直撃しました。

12月16~17日にかけて、12時間に及ぶ大雨により河川が氾濫し、大量の水や土砂が押し寄せたことで複数の村が丸ごと流され、各地で甚大な被害が発生しています。

12月20日のフィリピン政府の発表によると、最も被害が深刻なミンダナオ島北部のカガヤン・デ・オロ市やイリガン市を中心に、これまでに死者976人、負傷者1603人、行方不明者46人、62カ所の避難所に避難している住人は4万4213人に上っており、総被災者数は35万人に達しています。

今回の台風では、わずか12時間の間に1カ月分の降雨があった計算となり、水位は屋根の高さにまで届くほどで、2009年にルソン島を襲った大規模な台風ケッツァーナをはるかに上回る死者数を出す被害となっています。被災地では、今もなお救助を待つ住民の捜索・救助活動が軍や警察、民間ボランティアによって行われていますが、寸断された道路も多く、復旧作業は難航していることから、被害状況の全体像はいまだ判明していません。

これらの状況を受けて、国際赤十字はフィリピン赤十字社の活動を支援すべく、21日に緊急アピールを発表、日本赤十字社はこれを受けて約730万円の支援を決定しました。

フィリピン赤十字社による救援活動

フィリピン赤十字社スタッフより治療を受ける子どもたち ©IFRC

フィリピン赤十字社スタッフの治療を受ける子どもたち ©IFRC

フィリピン赤十字社は、即座に被害の深刻な地域へ、緊急救援チームと143人のボランティアを派遣、20日までに626人のスタッフとボランティアを動員し懸命な捜索・救助活動を続けています。

これまでに、432人の住民を救助しました。また、62カ所の避難所では、救護所を設けて危険から逃れてきた住民の応急処置を行っています。

そのほか、温かい食事の提供、救援物資や衛生用品キットの配付を行うとともに、今後適切な救援活動を行うために国際赤十字と連携して被災地でのニーズ調査を進めています。

フィリピンでは、今年9月と10月にも台風が来襲し被害を受けたため、フィリピン赤十字社はここ数カ月間にわたり、これらの大雨・洪水による被災者救援や復旧活動を行ってきたところですが、今回の深刻な台風被害を受け、フィリピン政府と連携を強め規模を拡大して緊急救援活動にあたっています。