(速報2)アフリカの角干ばつ・食糧危機:6000万円の追加資金援助を決定

国際赤十字は、アフリカ北東部の甚大な干ばつ被害に対応するため救援活動の拡大を決定し、10月3日までに合計約40億5000万円の緊急救援アピールを発表しました。これを受けて、日本赤十字社(以下、日赤)は追加資金約6000万円を拠出し、救援活動を支援します。

安全な生活と食糧を求め、ソマリアから避難する人びと

安全な生活と食糧を求め、ソマリアから避難する人びと ©ICRC

昨年末から「アフリカの角」(アフリカ北東部)に位置するエチオピア、ケニア、ジブチ、ソマリア、東アフリカのタンザニアでは、長期化する干ばつにより、各地で農作物が不作、家畜が全滅し、人びとは深刻な食糧危機に直面しています。

家畜の餓死は仕事を奪い、農作物の不作は食糧価格の高騰を招きます。

栄養失調により健康被害が悪化していくといった悪循環で命の危険に直面している人びとの数は、現在約1400万人にまで上っています。

約100万人が助けを求めて避難民キャンプで生活を送っており、その多くが内戦により治安が悪化したソマリアから避難してきた人びとです。

大変な思いをして辿り着いた避難民キャンプでは、人口過密のため環境が不衛生で、伝染病に感染するなどさまざまな問題があり、人々は依然として過酷な生活を強いられています。

国際赤十字の動き

ケニア赤十字社の医療スタッフの治療を受ける避難民

ケニア赤十字社の医療スタッフの治療を受ける避難民 ©IFRC

国際赤十字はこれらの各国で、50種類以上に及ぶ幅広い救援活動を展開しており、中でも大きなプロジェクトをケニアで展開しています。

ケニア赤十字と社国際赤十字は、ケニアのダダーブ県でイフォ2難民キャンプの管理・運営をUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)から引き継ぎ、6万人を対象に食糧・救援物資の配付、保健衛生活動、巡回診療等の支援を行う予定です。

これに伴い、基礎保健ERU、通信機器ERU、ロジスティックERUなどの緊急対応ユニットを派遣し活動を展開します。

基礎保健ERUについて日赤は、ドイツ赤十字社、フィンランド赤十字社、スペイン赤十字社と協働して医師や看護師などの派遣を行う準備を進めています。

さらに、国際赤十字は、生活再建を目的とした長期的な復興支援として、給水システムの改良、農業技術指導、家畜を失った人びとへの働く機会の提供を進めています。これらの支援は12カ月間にわたり展開される予定です。また、今後も引き続きニーズを調査し、変化に応じて支援を行っていきます。

日本赤十字社の対応

日赤は、国際赤十字を通してケニアでの活動を支援するため、本年5月に約1600万円の資金援助を行いましたが、引き続き事態の深刻化に伴い、エチオピア、ケニア、ソマリア、タンザニアでの活動に対し、約6000万円の追加資金援助を行うことを決定しました。今後も、国際赤十字と連絡を緊密に取り、人員派遣を含め積極的に対応していきます。