(速報)アフリカの角:過去60年で最悪の干ばつ、食糧危機に緊急支援を

「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ北東部に位置するエチオピア、ケニア、ジブチ、ソマリアは、現在、過去最大規模の干ばつによる深刻な 食糧危機に直面しています。

かねてから食糧価格の大幅な高騰による慢性的な食糧不足に悩まされていましたが、ラ・ニーニャ現象の影響により昨年末から極端に降雨がなく、多くの家畜が失われ、約1000万人が食糧危機に陥っています。

特に、5歳以下の乳幼児の栄養状態が急激に悪化し、緊急支援を要する深刻な事態となっています。

長く続く干ばつ以外にも、自然環境の悪化や人口の増加などさまざまな要因がこのような事態を招いたと考えられます。特に、ソマリアは20年以上内戦状態が続いており、中・南部では十分な国際支援を得ることができていません。そのため、隣国のケニアやエチオピアに連日1000人を超える難民が流出しており、事態打開のためにはソマリアへの食糧支援が急がれます。

赤十字の動き

赤十字国際委員会(以下、ICRC)は、ソマリア赤新月社と連携してソマリアで高まる支援ニーズに対応しています。

特に、内戦により人道支援活動を行うことができる団体が数少ない中、ソマリア中・南部地域で6万人を対象とした1カ月分(3000トン)の大規模な食糧支援や、食糧配給センターの運営を行っています。12月の収穫シーズンが到来するまでさらなる食糧支援が求められています。

また、ICRCは、過酷な気象条件が及ぼす農業生産への影響を軽減させるために、井戸や給水システムを改良し、農民に種子を配付するといった、長期的な生活再建と自立支援を行っています。

一方、各国赤十字社・赤新月社は、食糧・栄養補助食品の配付、学校給食プログラムの強化、衛生活動の促進、巡回診療の実施、ボランティアの育成などを進めています。

そして、国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)は、こうした各国赤十字社・赤新月社の救援活動を支援するとともに、エチオピア、ケニア、ジブチにおいてニーズ調査を行い、今後の支援活動の内容を計画しています。連盟は、地域の災害から立ち直る力を強化させ、水や食糧の確保など、長期的な支援に力を入れていく必要があるとしています。

日本赤十字社の対応

日本赤十字社は、ケニアにおける活動に対し、本年5月に約1600万円の資金援助を行いました。今後さらなる資金援助を行うとともに、国際赤十字の支援方針を注視して必要とされる支援を行っていきます。