(速報)コートジボワール情勢不安 :日赤は追加資金援助を決定

西アフリカのコートジボワール共和国では、昨年11月末に大統領選挙の決戦投票が行われましたが、それぞれの候補者が大統領就任宣誓を行い、選挙後も各地で暴力を伴う抗議活動が発生するなど情勢不安が続いていました。

5月22日に正式にワタラ氏が新大統領として就任したことにより、衝突が続いた情勢が収束に向かうことが期待されています。

しかし、現在までに死者が数千人に上っているほか、安全な住まいや保護を求める国内避難民が約100万人、周辺諸国へ逃れている難民も数十万人に上っておりこうした人びとへの継続した支援活動が必要となっています。

また、暴動の激化と避難所の劣悪な衛生環境による負傷者や病人の増加が医療ニーズを益々高めている上、雨季を迎えたことにより今後の衛生問題のさらなる悪化も懸念されます。

赤十字の動き

赤十字国際委員会(以下、ICRC)は、コートジボワールや難民受け入れ先であるリベリアなどの周辺諸国で、高まる人道ニーズに対応しています。赤十字による人道支援が尊重されるよう呼びかけるとともに、巡回診療活動や避難民キャンプの衛生環境を保つための公衆トイレや給水設備の設置、抑留されている人びとを訪問し、非人道的な環境に置かれていないかを確認するといった支援活動を行っています。

また、コートジボワール赤十字社は、ICRCの支援を受けて巡回診療を行っており、各診療所では週に約500人を治療するとともに、避難民キャンプでの初期治療サービスの提供を継続して行っています。

一方、国際赤十字・赤新月社連盟(以下、IFRC)は、給水・衛生チームをコートジボワール西部地域に派遣し、技術的支援を行っているほか、深刻な情勢悪化を受け、10人から成る災害初期調査調整チーム(FACT)を派遣しています。ここではニーズ調査を行うとともに今後の支援活動の方策を練り、同国赤十字社をサポートしています。

また、同国赤十字社と難民が流入している周辺諸国(リベリア、ギニア、ガーナ、マリ、ブルキナファソ)の赤十字社と連携して、マットレスや毛布、バケツ、蚊帳などの救援物資の配付を行っています。最終的には、約13万人を対象に救援物資の配付、シェルターの提供、保健衛生サービス、給水・衛生活動などの支援活動を拡大していく予定です。

日本赤十字社の対応

日本赤十字社は、コートジボワールとその周辺諸国における人道支援活動に対し、本年5月までに約1200万円の資金援助を行っており、さらに約3200万円の資金援助を行うことを決定しました。