(速報2)スリランカ洪水 状況悪化に対応する赤十字

決壊したイラナマドゥ貯水池

決壊したイラナマドゥ貯水池(北部州) ©Mahieash Johnney/IFRC

昨年から洪水に見舞われているスリランカでは、2月に入り再び豪雨が襲い、3度目となる大規模な洪水が発生しています。

新たな洪水により14人が死亡、被災者数は計120万人に増加。その内20万人が約700カ所の避難所で生活しています (2月6日スリランカ政府発表) 。

被災地を再び襲う洪水災害

スガーさん一家が暮していた家。暴風雨により壁や屋根が破壊された ©Mahieash Johnney/IFRC

スガーさん一家が暮していた家。暴風雨により壁や屋根が破壊された ©Mahieash Johnney/IFRC

現在、被害を受けている地域は1月の被災地とほぼ同地域のトリンコマレー、バティカロア、アンパラ(東部州)、アヌラーダプラ、ポロンナルワ(北中部州)や北部州など、広範囲に及んでいます。

豪雨により川や貯水池が氾濫する中、ポロンナルワでは、貯水池が決壊する前に水門を開放しました。近隣住民2000人は事前に避難していたため無事でしたが、農作物であるココナッツが全滅するという被害が出ています。

中部州マタレに暮す農夫のスガーさんは、幸いにも一命をとりとめた一人です。雨足が強くなると、スガーさんは妻、息子2人と娘を室内に避難させました。しかし、部屋の壁に亀裂が入り始めたことから、家族を連れて逃げようと試みましたが、あまりにも雨風は強く、築20年の家が壊れていくのを黙って見ていることしかできませんでした。

「悲劇そのものです。私たちは決して裕福ではなく、いままで蓄えてきたすべてを住宅に費やしてきました。私たちの子どもには屋根のある生活が必要です。47歳の自分にとって、一からやり直すことはとても困難です」

現在、スガーさんと家族は、スリランカ赤十字社(以下、スリランカ赤)の支援を受けながら、倒壊した家の近くで避難生活を送っています。

赤十字は支援計画を拡大

救援物資を運ぶ少女

救援物資を運ぶ少女 ©Mahieash Johnney/IFRC

スリランカ赤は国際赤十字と協力しながら、赤十字ボランティア3000人を動員し、救援物資(サロンやサリーなどの衣類、蚊帳、シーツ、マットレス、防水シート、飲料水、食糧)の配付や汚染した井戸の清掃、応急手当や医療施設への搬送を継続しています。

懸命な救援活動を行う一方で、度重なる災害により被災者数は増加し、生活の糧となる農作物を失ったり、スガーさんのように、家を失った人が大勢います。

国際赤十字は増加する被災者のニーズに応えるため、支援要請額を460万スイスフラン(約4億円)に拡大し、今後12カ月間で7万5000人を対象に、緊急救援からシェルターや生計再建を含めた復興支援を行っていきます。

日本赤十字社は、国際赤十字を通じて総額1300万円の資金援助を決定しました。

今後も、スリランカ赤や国際赤十字と連絡を密に取りつつ、対応策を探っていきます。