(速報)オーストラリア、ブラジル洪水 救援活動を行う赤十字

一面が水で覆われたクイーンズランド州 ©オーストラリア赤十字社

昨年末から南半球のオーストラリアやブラジルでは記録的な豪雨が続き、広範囲で土砂崩れや洪水被害が発生しています。

現在もなお、天候が不安定なことから、新たな洪水災害もしくは二次災害のおそれが高まっています。

オーストラリアでの被害と赤十字の動き

被災地域(丸で囲んだ地域)

オーストラリア北東部のクイーンズランド州では大規模な洪水が発生し、州都ブリスベンも浸水し深刻な被害が出ています。

州政府の発表によると約200万人が被災し、浸水地域は50万平方キロメートルとも言われています。

同州は炭鉱を主要産業としていますが、今回の災害により操業停止を余儀なくされました。また、穀物畑が水浸しになったことから経済的な損失も大きなものとなっています。

州政府は直ちに緊急対策本部を設置し、被害が出始めた2010年12月29日から救援金の受け付け窓口を開設しました。

オーストラリア赤十字社は州政府と調整しつつ、800人の赤十字スタッフ、ボランティアを動員し、12月27日から避難所で運営・支援活動を開始、現在は25カ所の避難所を支援しています。すでに水が引いた地域では、清掃作業の手順を記した小冊子を配付し、住民が一日も早く元の生活に戻れるよう支援を続けています。

クイーンズランド州では水が引き始める一方で、南東部のビクトリア州で新たな洪水被害が発生し、住民の避難が報告されています。

ブラジルでの被害と赤十字の動き

深刻な被害が出ている3つの地域

ブラジルの南東部リオデジャネイロ州では断続的に雨が降り続き1月11、12日にかけて、リオデジャネイロ市から100キロ炉メートル離れたノバ・フリブルゴやテレゾーポリス、ペトロポリスで大規模な土砂災害が発生。

災害による死者は645人に上り、過去40年間で最悪の災害となっています。

ブラジル政府は救助活動を行うため軍隊を出動させましたが、被災地は山間部であること、悪天候が続いていること、また道路や橋も寸断され通行止めになっている地域があり通信手段も遮断されていることから救助活動は難航しています。

被災地の電気や水道、通信が復旧するのは来週以降と見込まれています。また、清潔な水が供給できてない地域もあり、衛生環境の悪化から感染症のまん延も危惧されています。

被害状況を調査するブラジル赤十字社スタッフ ©Chiran Livera/IFRC

ブラジル赤十字社は、災害規模の大きさから直ちに緊急委員会を設置。16あるすべての支部に呼びかけ、国内で寄付を受け付けています。

この緊急委員会は軍隊や消防隊など政府機関との調整機能も果たしています。被災地では赤十字ボランティアが被災者の応急処置や搬送、避難所支援、援助物資の配付などを実施しています。

国際赤十字はブラジル赤十字社の活動を支援するため、災害救援緊急基金から2万スイスフラン(約170万円)を拠出するほか、汎アメリカ地域事務所から災害対応のため、専門家2人を派遣しました。

また、赤十字国際委員会(ICRC)も行方不明者の安否調査のため専門家を派遣し、今後、これらの赤十字はブラジル赤十字社と合同で被害調査をした後、活動計画を策定していきます。