(速報)スリランカ洪水 国際赤十字が約5600万円の緊急支援を要請

国際赤十字は約5,600万円の緊急アピールを発表

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青色斜線が被災した地域

スリランカでは2010年11月から降雨が続き、25県中24県で洪水が発生するなど、住民や家畜に大きな被害が出ています。

特に今年1月に入ってからは、モンスーンの影響もあり通常以上の降雨量を記録しています。

鉄砲水や土砂崩れなどの被害が西部州、北西部州、北中部州、東部州、サバラガムワ州と南部州で発生し、約100万人が被災、18人が死亡、20万人が避難民となっています(1月12日政府発表)。

降り続く雨により、バティカロア県(東部州)だけでも200の貯水池が決壊し、道路や線路も浸水しました。新学期が始まる1月の第一週目に学校は閉鎖され避難所として使われています。

赤十字は約10万人を支援

洪水による被災風景

洪水による被災風景 ©スリランカ赤十字社

スリランカ赤十字社は被害が出始めた2010年11月から飲料水や食糧、生活用品の配付や医療支援活動を行い、これまでに同国北部から北東部にかかる地域で9万8000人を支援してきました。

今年1月からさらに状況が悪化したことを受け、スリランカ赤十字社は支部の救援チームを派遣しました。

コロンボより東側の被災地は、交通の便が悪くアクセスしづらい地域ですが、平時から十分に訓練を受けているボランティアたちは、被災者に対し救援物資を配布し、被害調査を行っています。

被災者を救助する赤十字ボランティア

被災者を救助する赤十字ボランティア ©スリランカ赤十字社

スリランカ赤十字社(以下、スリランカ赤)など他の援助機関と実施した被害調査によると、感染症などの発生のリスクは低いということですが、スリランカ赤は避難所を巡回する診療活動を行っています。

スリランカは2004年のスマトラ沖地震・津波災害でも壊滅的な被害を受けました。

その後復興支援の過程で、スリランカ赤が地域住民に広がる形で行ってきた基礎的な保健・衛生知識の普及や救急法の指導が、今回の災害時に生かされています。

また、ラトマラナ(西部州)やアヌラーダプラ(北中部州)の2カ所にある倉庫から配付する物資を迅速に搬送することができました。

国際赤十字は65万5670スイスフラン(約5600万円)の緊急アピールを発表しました。今後6カ月間で7万人を対象に、物資配付、給水・衛生、緊急医療支援を行っていきます。

日本赤十字社の対応

日本赤十字社は、国際赤十字が実施する緊急救援活動を支援するため、約180万円の支援を決定しました。今後も、スリランカ赤十字社や国際赤十字と連絡を密に取りつつ、今後の対応を探っていきます。