赤十字講習を活用してリーダー研修をサポート~日赤安謝福祉複合施設×青少年赤十字加盟校

日本赤十字社(以下、日赤)は介護を必要とするご自宅での生活が難しい高齢者が、生きいきと自分らしく暮らせるよう支援するため、全国9カ所で高齢者福祉施設を運営し、心を込めたケアを提供しています。

そのうちの一つ、日赤安謝(あじゃ)福祉複合施設(沖縄県那覇市)は、地域住民・社会から信頼される施設を目指して、救急法講習会や認知症サポーター養成講座の開催などのさまざまな地域貢献活動に取り組んでいます。

那覇市立安岡中学校で8月、救急法等の赤十字講習を開催し、同校のリーダー研修をサポートしました。

よきリーダーとは~ボランティア活動で学ぶ5つの心

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「君たちは安岡中のリーダーとしてふさわしい!」生徒たちの真剣なまなざしを西原先生も絶賛

那覇市立安岡中学校は、日赤安謝福祉複合施設の近隣に位置する青少年赤十字(以下、JRC)加盟校です。今回の協力は、日赤安謝福祉複合施設が同校から依頼を受けたことにより実現しました。

講習は、JRC講話と炊き出し訓練、救急法講習の三本立て。JRC講話では、沖縄県青少年赤十字賛助奉仕団副委員長の西原篤一先生を講師に迎え、「ボランティア活動とよきリーダー」をテーマにお話しいただきました。

西原先生は、よきリーダーとなるには5つの心(素直な心、思いやりの心、奉仕の心、反省の心、感謝の心)を持つことが大切であること、そうした心を育むボランティア活動の必要性について熱心に語られ、生徒たちも真剣に耳を傾けていました。講話の途中で沖縄三線を演奏したり歌ったりし、楽しい1時間となりました。

災害用炊飯袋で炊き出しを体験

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ボランティアの皆さんの指導の下、楽しみながら訓練に取り組みます

炊き出し訓練では、安謝老人憩の家のご利用者5人にボランティアとしてご協力いただき、ハイゼックス(災害用炊飯袋)を使用した米の炊き方(※)を学びました。

炊き上がった米飯をレトルトカレーと一緒に食べた生徒からは、「試食する場所が野外だったので、本当の災害があった時のイメージができてとても良かった。非常食ですが思ったよりおいしかった」「ハイゼックスの特性の説明を受けて、災害時の飲料水の大切さを知りました。また、手軽に炊飯ができると知って驚きました」などの感想が寄せられました。

※米と水を袋に入れ、輪ゴムで口を閉じた後に沸騰したお湯に入れると30~40分で米飯が炊き上がります。

いざという時のために~いのちを救う救急法

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参加した生徒からは「短い時間でしたが、心肺蘇生法やAEDの大切さを知ることができて、とても勉強になりました」という声が

救急法の講習では、救急法指導員の資格を持つ日赤安謝福祉複合施設の職員3人とボランティア指導員2人が指導スタッフとなり、AED(自動対外式除細動器)を使用した心肺蘇生法について学習しました。

初めは恥ずかしそうにしていた生徒たちも、時間が経つにつれて徐々に声が出るようになり、積極的に講習に参加。倒れている人形を担任の先生に見立てた生徒たちが、一生懸命に心肺蘇生を行う場面もありました。

これからも地域の皆さまとともに

今回の研修には総勢140人が参加。いのちの大切さやいのちを守る方法について、知っていただくことができました。

参加した生徒からは、「災害時にライフラインがストップした時、少しの水で米を炊ける方法を学ぶことができました」「命の大切さや人の尊厳を学ぶことができました」といった感想が寄せられ、ある生徒は「今後の学校運営に活用していきたい」と目を輝かせていました。

日赤安謝福祉複合施設は、地域の皆さまから「赤十字の施設がこの地域にあってよかった」と思っていただけるよう、今後も継続的に地域貢献活動に取り組んでいきます。