子どもの病状を迅速に判断できることを目指して~富山県立乳児院の取り組み

富山県立乳児院(富山県富山市。日赤が運営を受託)は、闘病中あるいは病気の回復期にある子どもを一時的に迎え入れ、必要な支援を行う「病児・病後児保育事業」を1998(平成10)年から行っています。

また、富山市内で病児・病後児保育担当者の研さんと交流を目的に、年に一度「病児保育職員交流会」を開催しています。

今年度は5月23日に、近隣の富山赤十字病院で開催しました。

富山県内の16施設32人の担当者が一堂に会す

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日赤職員以外にも、多くの病児・病後児保育担当者が参加しました。

今年度の交流会では、まず、富山赤十字病院の津幡小児科部長から「小児の特性から見る危険な病状変化のサインを知る」をテーマとする講演を行いました。

津幡小児科部長は、子どもの外観や呼吸状態、皮膚色などから、病気の重篤度を迅速に判断すること(PAT:Pediatric Assessment Triangle)の重要性について、小児救急医療の現場の事例を交えて、分かりやすく話しました。

PATの実践は、限られた時間で一人ひとりの子どもの様子を判断することを可能にし、その子に対する適切な支援の見立てと実践に結びつけることができます。

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皆さんの情報交換は、話題が尽きません!

講演会の後は複数のグループに分かれ、より良い病児・病後児保育の実践に向けた意見交換を行いました。

ほとんどの参加者にとって、初対面同士での意見交換でしたが、すべてのグループで病児・病後児保育を実践する上での課題や、課題の達成を目指して意識していることなど、実践を支える情報を積極的に共有することができました。

終了後の参加者のアンケートには、このような病児・病後児保育(児童福祉)を担う施設同士の研修会・意見交換会を、継続して行うことを希望する声が、多数寄せられました。

これからも富山県立乳児院は、各施設の病児・病後児保育担当者の研さんと交流を行える場を作るとともに、地域のニーズに適う子育て支援の充実に、ますます貢献していきます。