子どもたちの幸せな未来を願って~里親支援事業を推進

子どもたちとの触れ合いの様子。会場には笑顔があふれました!

子どもたちとの触れ合い。会場には笑顔があふれました!

秋田赤十字乳児院(秋田県秋田市)は、乳児院を退所する子どもたちが安心して生活できる環境を整えることを目的に、里親(※)へのさまざまな支援を実施しています。

このたび新たな取り組みとして6月に『里親希望者研修会』、7月に『里親サロン』を開催しました。

乳児院を退所する子どもの行き先の一つが、児童相談所などの仲介を通じた里親家庭です。日本では現在、家庭で生活できない子どもの9割が乳児院などの施設で、残り1割が里親の元で生活。約5割以上の子どもが里親の元で生活する欧米諸国と比べると、施設偏重となっています。

より家庭的な環境の下、家族としてのつながりを感じられる愛着関係の中で子どもを養育できることから、国は里親委託を推進しています。

※何らかの理由により家庭で生活できない子どもを一時的または長期的に預かり、養育する方

乳児院職員による幼児安全法講習の様子。皆さん真剣です

乳児院職員による幼児安全法講習。皆さん真剣です

6月の『里親希望者研修会』は、里親になることを希望する方に、子どもたちとの接し方などを理解してもらうことを目的に開催。

当日は8人の参加者に、乳児院の子どもたちとの触れ合いや、子どもの事故防止とけがの対応を学ぶための赤十字幼児安全法を体験していただきました。

さまざまな経緯で参加された皆さんからは、子どもたちと触れ合う中で、「少しずつ里親になることへの実感がわいてきました」「子どもたちにまた会いに来たい」といった里親になることへの期待がうかがえる感想が聞かれました。

乳児院保育士のアドバイスとともに、談笑も交えながら意見交換を行いました

乳児院保育士のアドバイスとともに、談笑も交えながら意見交換を行いました

7月の『里親サロン』は実際に里親になられた方に、乳児院職員やほかの里親との相談を通じて、日ごろの悩みを解消してもらうことを目的に開催しました。

当日は、乳児院を退所した子どもたちの里親の方6人に、子どもたちと一緒に参加いただきました。

参加者の一人は、「乳児院は里親委託の際、一緒に喜び、親身になって話を聞いてくれたので、本当の気持ちを打ち明けられます」と、子どもたちとの生活の楽しさのほか、子どもへの家族関係の告知や発育に関する心配事などについても、ありのままに語ってくださいました。

サロン終了後、参加者からは「また次も参加したい」との言葉を聞くことができるなど、悩みを解消し、またこの場を楽しんでいただけたことがうかがえました。

子どもたちとの触れ合いの様子。幸せな家庭が増えますように!

幸せな家庭が増えますように!

今回の企画では、里親希望者の積極的な姿勢や、里親が子育てを楽しみながらも頭を悩ませる様子を目にし、乳児院が研修会やサロンを実施する必要性をあらためて認識することができました。

特にサロンでは、退所した子どもの幸せそうな表情や仕草などから、里親との絆を垣間見ることができ、「本当の親子になれたんだな」と乳児院の職員一同はとてもうれしく思いました。

秋田赤十字乳児院は今後も、子どもたちの幸せな生活につながるように、里親のすそ野を広げる活動の一環として、里親希望者と里親を支援できる体制を整えていきます。

(秋田赤十字乳児院)