「相手の気持ちに寄り添って」(松本赤十字乳児院 保育士兼家庭支援専門相談員 竹村一枝)

保育士兼家庭支援専門相談員
竹村一枝(たけむらかずえ)

外の蝉の鳴き声に負けないくらい、今日も乳児院の子ども達は元気です。私は純粋に子どもが好きで、子ども達と関わる仕事に就きました。まだ言葉で意思を伝える事のできない子ども達を相手に、未だに戸惑いながらも、先輩方や仲間に助けられ、子ども達の成長に日々驚きや喜びを感じ、充実した時間を過ごしています。

そんな私も自分の子育てを振り返ると、毎日子どもと過ごすふたりだけの時間の中で、言い知れぬ不安に直面する場面が幾度となくありました。その不安に対してすぐに応えてくれる先輩も仲間もなく、待望の家族が増え目の前にいるのに…楽しいはずなのに…何故かすごく孤独で孤立感が強かった事を覚えています。

現在私は家庭支援相談員として保護者の方と関わる機会が増え、その中で自分と同様に孤独感や不安感を抱えているお母さんが多いことに驚かされています。

子どもが家族と幸せいっぱいの笑顔で一緒に暮らせるように、お母さん方の話に耳を傾け、気持ちに共感しながら、『子育てはひとりで頑張らなくても大丈夫だよ』 ということを伝えていく、そんな姿勢を大切にしていきたいと考えています。