ユースボランティアが被災地訪問 「できることから始めたい」の決意新たに

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防災資料を熟読するユースボランティア

全国各地から集まった日本赤十字社のユースボランティアら34人が昨年12月19~21日、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県内の被災各地を訪問。

ボランティア活動に参加するとともに、被災された方や復興支援に携わる方から震災時の体験が現地の状況などを聞き、防災・減災の意識を新たにしました。

今回の訪問活動は、若者が実際に被災地に足を運び、現状をその目で見ることで、震災への理解と防災・減災の意識を高めていくことが目的です。

栃木県から参加した小林紀子さんは「震災後、毎年ボランティア活動に参加してきて、今年も今回が3回目。被災地支援やボランティアに行きたいけれど行けない人に、現在の復興の様子を伝えていきたい」と活動への思いを語ります。

子どもたちに楽しいクリスマスを

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1000個のお菓子を全員で袋詰めしました

参加者は、岩手県で被災地支援を行っているネットワーク組織『遠野まごころネット』に赴き、クリスマスに向けて子どもたちにプレゼントを作るボランティア作業に従事。

同ネットの井上恵太さんから被災地支援のポイントとして『人が集える場を作っていく取り組みの重要性』などについての話を聞くとともに、同氏の案内で陸前高田市や大船渡市の被災現場を回りました。

被災された方の体験談から学ぶ

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釜石市鵜住居地区を被災当時の話を真剣に聞くユースボランティア

釜石市では『釜石ボランティアガイド』の千葉まき子さんの案内で被災現場を訪問しました。「津波から逃げるときは遠くにではなく高台に」「通信手段がなくなった状態では、自分たちで知らせない限り、誰も助けにきてくれません」などの訴えに耳を傾けました。

また宮古市では、高台の自宅に17人の避難者を受け入れた東キヌさんから「男女別に畑に穴を掘ってトイレにしました。昭和初期に戻ったようでした」「一度避難したのに、戻って亡くなった方が大勢いました。避難したら絶対に戻っては駄目」などの体験を岩手県立宮古短期大学青年赤十字奉仕団(赤十字ボランティアのグループ)のメンバーとともに聞きました。

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宮古市では田老地区のたろう観光ホテルを訪れました

今回初めて被災地を訪問した参加者も多く、被害の状況に言葉を失う場面もありましたが、『何かをやっていかなければ』という思いも共通して生まれました。

京都府から参加した田中愁一朗さんは「実際に被災地を見て衝撃を受けました。帰ったら自分が見た現状を伝えて今後の活動に役立てたい。どんなに小さいことでもやっていきたいと感じました」。

埼玉県の堅山晃端さんは、「赤十字の救護班(医療チーム)やDMAT(災害派遣医療チーム)(※)のメンバーとして活動することを目指しています。実際に被災地を訪れて、自分の将来の目標に対する気持ちが、さらに強くなりました」と今後に向けた決意を語ってくれました。

  • ※国が2005年、災害医療の体制整備の一環として養成を開始した、『災害の急性期(48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた災害派遣医療チーム』