若者のボランティア促進へ 日赤が明治学院大学と共同宣言

学生など若い世代にボランティア参加を広げていこうと、日本赤十字社と明治学院大学が協力を進めていくことを決めました。4月5日には「共同宣言・ボランティア・パートナーシップ・ビヨンド150」に調印。ボランティア普及へ、お互いが持つ情報や資源を提供し合っていくことを確認しました。

明治学院大学は幕末に来日した宣教医師J.C.ヘボンが創設した大学。今年で創設150周年を迎えます。ヘボンは無償診療所を開設するなど社会貢献活動でも知られていて、大学は教育理念に”Do for Others”(他者への貢献)を掲げています。学生らのボランティア参加にも力を入れており、阪神淡路大震災をきっかけにボランティアセンターを創設。東日本大震災では「Do for Smile@東日本」プロジェクトとして、多くのボランティア学生を被災地に派遣してきました。

一方、赤十字の創始者アンリー・デュナンがイタリア統一戦争のソルフェリーノの戦いで「傷ついた兵士は、もはや兵士ではない、人間である」という信念のもとに救護活動を実践し、赤十字思想の着想を得たのが1859年。1863年には赤十字国際委員会の前身となる「五人委員会」が創設されており、日本赤十字社では「赤十字思想誕生150周年」の取り組みを2009年から2013年まで展開中です。

今回の共同宣言は、両者の150周年を記念したものです。日赤は同大学に対しボランティア情報などを提供し、明治学院大学は学生、教職員をはじめ、卒業生や他大学に向けてボランティア参加を呼びかけていくこととなっています。

日赤本社で行われた調印式で明治学院大学の鵜殿(うどの)博喜学長は「ヘボンによるわが校の建学精神は、敵味方の区別なく戦場で救護を行った赤十字精神とも共通しています。日赤との協力の下、ボランティア支援を広げていきたい」と決意を表明。日赤の近衞忠煇社長は「人道支援分野にはアカデミックな部分が必要です。そこに日赤と大学が協働していく意義があります」と共同宣言への期待を述べました。