熱傷(やけど)

熱傷の程度は、その広さ、深さ、場所によって決まります。

成人は体の表面積の20~30%以上、乳幼児は10~15%以上にわたる広い範囲の熱傷を受けると重症です。


熱傷の程度

  • 1度 皮膚の色が赤くなり、ひりひりする。
  • 2度 腫れぼったく赤くなり、水ぶくれになり、痛みが強い。
  • 3度 皮膚が黒く焦げていたり、蒼白になり、感覚がなくなる。

手当

  • 1度、2度の熱傷で範囲が狭いときは、冷たい水や水道水で痛みが取れるまで冷やします。
  • 水疱(水ぶくれ)ができているときは、水疱をつぶさないように、蛇口から勢いよく出ている水道水などを直接熱傷部にあてることを避け、熱傷部を消毒した布か洗濯した布で覆い、その上から冷やしながら医療機関に搬送します。
  • 熱傷部が衣類で覆われている場合は、無理に脱がさずそのままの状態で急いで冷やします。
  • 2度、3度の場合、冷たい水、水道水で冷やし、その後濡れたタオルなどで冷やします。
  • 熱傷の範囲が広い場合、全体を冷却し続けることは、体温をひどく下げる危険性があるので、10分以上広範囲を冷却することは避けて手当します。特に、子どもや高齢者では低体温に注意します。
  • 意識がはっきりとしていて、吐き気がなく、医療機関まで時間がかかるようであれば、少しずつ水分を与えます。

熱傷範囲