地元で培った高齢者支援、被災地でも生きた~秋田県支部の高齢者生活支援活動~

3月に発生した東日本大震災では、日本赤十字社の医療救護活動が大きくクローズアップされました。一方で、日赤は避難所での生活を余儀なくされた方々を対象に、ストレス緩和や病気予防のための活動も展開しました。

その中の一つとして、秋田県支部は4月から「健康生活支援チーム」を避難所に派遣し、講習やスキンシップなどを通じて、高齢者の健康増進に努めてきました。高齢者の目線に立ったきめ細かな支援の背景には、秋田県支部が2000年から取り組んできた「地域高齢者生活支援活動」の成果があります。

「地域高齢者生活支援活動」は、高齢者が安心して暮らせる地域づくりを支援する取り組みで、日赤が全国で展開してきた事業です。秋田県支部では、支部独自のモデル事業として、2010年までに県内にある13の赤十字奉仕団が行ってきました。

高齢者率(65歳以上の割合)36.3%と、県内で特に高齢者の多い五城目町の赤十字奉仕団は、2009年・2010年の2年間、事業を実施しました。高齢者宅の訪問を中心に、防災講座や地域の防災マップの作成などを行いました。参加した高齢者から「今日の体験は私の心の宝物です」の言葉が聞かれ、工藤佳奉仕団委員長は「幸せを感じるひとときでした」と確かな成果を実感しています。

同時期に同じ取り組みをした湯沢市赤十字奉仕団は、健康情報と合わせて生きがいづくりも提案する出前サロン「きっさこ」を定期的に開催しました。折り紙や川柳をみんなで学んでいくうちに、「自分たちは世界や全国のみんなとつながっていると知った。社会のことに目を向けるようになった」と語る参加者もいました。事業について、北村ルミ子奉仕団委員長は、教えることより教わることの方が多かったと振り返り、「(高齢者との交流には)次世代に必要なものが全部あった」と語りました。

秋田県支部はこれからも、県内各地で「災害時高齢者生活支援講習」の実施を通して、地域に根ざした活動を続けています。

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