避難所で災害時高齢者生活支援講習の実施 ~体を動かすことの大切さを伝達~ 

スキンシップを行うと自然と笑顔がこぼれます

スキンシップを行うと自然と笑顔がこぼれます

日本赤十字社秋田県支部が派遣した「健康生活支援チーム」が4月16、17日、岩手県陸前高田市内の避難所10カ所を訪問。約150人の高齢者に、水分摂取や体を動かすことの大切さを説き、体操やスキンシップでコミュニケーションを図りました。この活動は、避難所の高齢者への支援対策として、健康生活支援講習のボランティア指導員を中心とした講習の開催や高齢者・障害者の入浴介助等の介護支援活動という形で継続的に実践されています。

タオルケットで作ったガウンを試着

タオルケットで作ったガウンを試着

長期化した避難所生活では、高齢者の生活不活発病(体を動かさないことによる全身の機能の低下)や肺塞栓症が懸念されています。健康生活支援チームの目的は、高齢者の健康増進や自立に役立つ「健康生活支援講習」の知識と技術を伝えることで、それらを予防するとともに、不自由な生活によるストレスを和らげることです。

プログラムは30分で、足の指や足首、ひざの体操に始まり、床から楽に起き上がったり立ち上がったりする方法、タオルケット1枚と紐1本でガウンを作る方法などを実践します。特に受講者から反応が大きかったのは、ペアになり、肩や背中にスキンシップし合うリラクゼーション法。手のぬくもりが全身に伝わるのが気持ちいいようで、受講者からは「もっと早く教えてほしかった」「いままで誰もこんなことをしてくれなかった」などの声が聞かれました。

講習サポート要員としてチームに参加した防災ボランティアの佐藤勇一さんは、「どの避難所でも、プログラムが終わるころには、避難者の表情が目に見えて明るくなっていた。実践効果を確信できた瞬間でした」と話しています。