カンボジア救急法普及支援事業 (鹿児島県:中野武伸)

地元住民に応急手当を見せる中野係長

地元住民に応急手当を見せる中野氏

日本赤十字社では、アジア・大洋州地域の姉妹赤十字・赤新月社が実施する救急法等の普及支援事業の一環として、カンボジア赤十字社が行う事業を2008年から支援しています。

経済成長著しい同国の首都プノンペンで、カンボジア赤の救急法指導者の知識・技術の向上のため、8月7日から4日間にわたり開催された救急法指導者技術研修にアドバイザーとして参加するため、日本赤十字社鹿児島県支部から初めて派遣された中野 武伸 事業推進係長に インタビューしました。

カンボジアに日赤の救急法指導員として派遣されることに不安はありましたか?

地元住民との意見交換も

事前に、前回(平成22年)派遣された大林指導員(香川県支部)の報告書を読ませていただき概要は把握していたのですが、私自身、カンボジアへの訪問は今回が初めてだったので、不安な気持ちでいっぱいでした。

しかし、現地に到着してからカンボジア赤十字社の方々の温かい歓迎に触れ、安心して任務に臨むことができました。

カンボジアの人たちの反応はどうでしたか?

カンボジア赤指導者の技術を確認

研修中は、今後カンボジアで救急法普及の中心的な役割を担う方々の集まりにふさわしく、新しい知識・技術を多く吸収したい、一般の方にも広く普及したいという熱い思いが伝わってきました。

特に、研修の最終日に、カンボジアではまだ普及が進んでいないAED(自動体外式除細動器)の使用方法の紹介を行うと、参加者は少しでも新しい技術を吸収しようと体を前に乗り出してこちらの説明を聞いていたのが印象的でしたね。

現地で何か学んだこと、感じたことはありますか?

私達の役割は、一般の方に向けて救急法講習を行う上での助言・提案、新しい手技の紹介でした。その中で、研修中は多くの質問をいただき、意見も積極的に交わすことができました。また、地雷の多く残る危険な状況も聞き、日本とは違った救急法普及の必要性を知りました。

今回の任務では、文化や環境など、日本とカンボジアの違いを理解し、伝えることに苦労しました。しかし、お互いの文化や環境を尊重し、その中でベストを尽くすにはどうすれば良いか、一緒に考えることができたのは貴重な経験でした

最後に、社員・寄付者の皆さまに伝えたいことはありますか?

カンボジア赤十字社は、赤十字の国際的なネットワークにより、日赤をはじめとする国々の支援を受けながら確実に前に進んでいます。私は今回の任務で、皆さまからお預かりした善意の社資が、日本から遠いこの国で大きな力となっていることを見ることができました。同時に、カンボジアの現状を知り、今後の支援の必要性も改めて実感しました。