原発立地県で初の開催 -平成29年度原子力災害対応基礎研修会 韓国の赤十字社職員も参加-

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日本赤十字社は、平成29年6月3日と4日の二日間、石巻赤十字病院において「日本赤十字社第1ブロック原子力災害対応基礎研修会」を開催しました。

本研修会は、東京電力福島第一原子力発電所事故における救護活動の教訓を踏まえ、今後発生するかもしれない原子力災害への備えの一環として、救護班が原子力災害時に安全かつ安心して活動できるように、放射線に関する基礎知識、放射線防護のための資器材の使用方法等を身につけることをねらいに平成26年度から開催しています。

昨年度から全国を6つの地域に分けたブロック単位で開催しており、今年度は第1(北海道・東北)、第3(東海・北陸)及び第5(中国・四国)の各ブロックにおいて開催します。原子力施設の立地に即した研修ができるように、各ブロック内の原発立地県において開催することにしたのが今年度の特徴です。

今回の研修会には、第1ブロック内の赤十字病院の医師、看護師、診療放射線技師及び支部職員等約50名が参加し、実習やグループワークに熱心に取り組みました。また、二日目の研修会には、大韓赤十字社の職員10名も参加し、デジタル式個人線量計の取扱いや防護服の着脱方法等を学びました。

大韓赤十字社の職員は、韓国における原子力災害対応能力の向上を図るべく、日本赤十字社の原子力災害対応への取組みを視察するために来日しました。

同社職員は、あわせて福島県支部における原子力災害対応について学び、福島県内の被災地を訪問したほか、宮城県女川町の女川地域医療センターを見学し、復興した町の様子も視察しました。同職員からは、「日本赤十字社の原子力災害への取組みをぜひとも活かしたい。」との感想が寄せられました。

日本赤十字社は、国際赤十字・赤新月社連盟をはじめ、関係機関と連携を図りながら、引き続き原子力災害への備えに取組んでまいります。

なお、原子力災害対応基礎研修会の詳細は、後日、赤十字原子力情報センターデジタルアーカイブに掲載します。

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