海保巡視船内で救護班が救護訓練~9都県市合同防災訓練

いずの船内。災害時に海上の仮設救護所としての機能を発揮します

『いず』の船内。災害時に海上の仮設救護所としての機能を発揮します

『防災の日』の9月1日、千葉市を会場に行われた『9都県市合同防災訓練』の海上訓練に、日本赤十字社(以下、日赤)千葉県支部の救護班が参加。

海上保安庁の大型巡視船『いず』(3500トン)内に設けられた仮設救護所で、海上から救出された負傷者の救護活動訓練を行いました。

トリアージを受けた重傷患者を海保のヘリコプターで後方搬送

トリアージを受けた重傷患者を海保のヘリコプターで後方搬送

9都県市合同防災訓練は、首都圏の1都3県と5つの政令指定都市が参加して行われたもの。

『首都直下型地震により千葉市内の医療施設が壊滅的な被害を受けた』との想定の下、救護班は負傷者搬送の中継基地となった『いず』に小型の巡視艇で移動し、乗船。

船舶火災でやけどを負った負傷者の手当てとトリアージ(治療優先度の選別)を行うとともに、海上保安庁との連携などを確認しました。

海上訓練では、ヘリコプターによる海上漂流者の救出や飛行機による海上捜索、火災船舶の消化活動などの訓練も実施されました

海上訓練では、ヘリコプターによる海上漂流者の救出や飛行機による海上捜索、火災船舶の消火活動などの訓練も実施

千葉海上保安部の林一馬警備救難課長は「大災害時にそれぞれの機関が連携し、得意分野での力を発揮していくには、連絡体制の構築が重要」と強調。「今日は海保と日赤との間での通信がスムーズに行えるのかの確認ができました」と訓練を振り返ります。

救護班の一員として船内での救護活動を行った成田赤十字病院(千葉県成田市)の板寺英一医師は「巡視艇から『いず』に乗り移るだけでも大変でしたが、実際の災害時に船上で救護活動を行う際には、波による揺れも今日以上に想定しなければならないはず。(そうした意味で)普段体験できない船上での訓練は貴重な機会でした」と述べました。