リーダーシップを発揮して臨床での課題改善に―CNL指導者育成研修を開催

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熱心なグループワーク時も笑顔が見られました

平成30年6月18日から22日まで、日本赤十字看護大学を会場にCNL(クリニカル・ナース・リーダー(Clinical Nurse Leader)、以下「CNL」)指導者育成研修を開催しました。
 CNLとは、アメリカ看護大学協会が2007年に導入した新しい高度臨床看護実践の認定制度です。ベッドサイドで他職種の医療スタッフとコミュニケーションをとりながら協働するとともに、継続したケアの提供・調整、データ等に基づくケアの実践・課題解決を促進する役割を担っており、患者の症状の改善、看護職の職務満足度の向上、医療事故の減少、医療コストの削減等が期待されています。本研修には4年間で124名が受講しています。さらに修士号を有して、アメリカの病院での実習(シャドーイング)を修了し、英語での試験に合格しCNLとして認定された赤十字の看護師が1名誕生しています。これは日本人として初めての認定になります。

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受講者には講師から修了証が手渡されました

4回目となる今年度は、聖アンソニー看護大学からシャノン・ライザー博士、角田みなみ講師、グランドバレー州立看護大学からトーマス・パトリシア博士、筑波大学より竹熊カツマタ麻子教授を招き、全国の医療施設や看護大学から看護管理者や専門看護師、看護教員ら34名が受講しました。
 5日間の研修では、講義を通して課題解決の手法や実例を学び、それぞれが普段、臨床の現場で抱えている課題についてグループで議論や検討を重ねました。受講者からは、「学んだことを生かして、現在抱えている課題を整理し、改善につなげたい」、「看護ケアの質の向上に関するプロジェクトに取り組みたい」、「リーダーシップを発揮して組織を変えていきたい」など、本研修受講の成果を感じられるコメントが寄せられました。