前向きに生きていくことをお手伝い~浪江町民健康調査

日本赤十字社(以下、日赤)は福島県いわき市で、福島第一原子力発電所の事故によって避難している浪江町民の健康調査と健康支援活動を続けています。成田赤十字病院の服部信看護師とさいたま赤十字病院の西村一美看護師が4月6~24日、活動に取り組みました。

今回から、派遣看護師は『事前研修』を受けて現状についての理解を深めるなど、日赤はいっそう町民に寄り添った支援活動を行うための努力を重ねています

町民の信頼を得ながら、三巡目の活動

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浪江町民の自宅を訪問して健康調査に当たる服部看護師(写真右)

健康調査は三巡目を迎えました。町民宅に電話をかける時、「日赤なみえ保健室です」と名乗ると、皆さんにすぐに理解していただき、調査もスムーズに行うことができるようになりました。

服部看護師は「これまでの活動が町民の皆さんの信頼を得ていることを実感しました」と語ります。

また、家庭訪問や電話でのやり取りで「問題ないよ」「元気ですよ」などの返事を聞くことも多くなり、「新しい生活の基盤を作ることによって、町民の皆さんが困難を乗り越え、前向きに生きていこうとしていることがうかがえます」。

一方、ある陶芸家の自宅を訪問した時、ふるさとを離れて伝統工芸を守っていくことや新しい設備を一から作り上げていくことの大変さについて聞き、町民それぞれが抱える避難生活のつらさや苦しさの一端を知ることができました。

「私たちは浪江町民を忘れてはいない」

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「日赤と国民は皆さんのことを忘れていません」と町民に語る西村看護師(写真左)

西村看護師は東日本大震災直後、岩手県釜石市で救護活動にあたった経験があります。

「家庭訪問の際に皆さんから判断や決断、迷いなどを聞くことがあります。そんなとき、私たちがお話しを聞くだけでも、皆さんがつらい気持ちを整理したり、大変な状況を乗り越えたりすることのお手伝いになるのかなと思います」

西村看護師は健康調査の際、「浪江町民のことを日赤や国民は忘れてはいない」と伝えてきました。「それが皆さんの前向きな気持ちや、頑張っていこうという気持ちにつながっていくことを願っています」と期待を込めて振り返りました。