資格を生かし感染症対策を指導~浪江町民健康調査

日本赤十字社(以下、日赤)は福島県いわき市で、福島第一原子力発電所の事故によって避難している浪江町民の健康調査や健康支援事業を続けています。感染管理認定看護師の資格を持つ釧路赤十字病院(北海道釧路市)の松井由紀看護師が昨年11月17日~12月19日、活動に取り組みました。

東日本大震災から4年近く。健康調査のために訪問したお宅の多くが持ち家で、町民の皆さんがいわき市内で生活を立て直して、安定させようとしていることがうかがえます。「糖尿病や高血圧など生活習慣病を患っている町民の大半は通院しており、健康面で特に気になるという方はいませんでした」と松井看護師。

インフルエンザやノロウイルス対策を呼びかけ

釧路_松井写真.JPG

家庭訪問をしながら健康調査にあたる松井看護師(右) 健康や生活をめぐる親身な会話に町民の表情も和らぎます

インフルエンザが流行し、かなり早い時期から学級閉鎖が始まったいわき市。このためインフルエンザとノロウイルスについての家庭用パンフレットを作成し、家庭訪問の時に配りながら注意を呼びかけました。

こうした中で、「子どもがインフルエンザのワクチンも水痘(水ぼうそう)のワクチンも打たなければなりませんが、どうしたらいいですか」などの質問も。「毎年、ノロウイルスに家族全員が感染してしまいます」という相談には、二次感染の予防についての指導も行いました。

「冬場に特に多いこうした感染症に対して、感染管理という資格を生かせる活動ができたのでは」と語る松井看護師。釧路赤十字病院や認定看護師活動報告会などで、今回の経験と浪江町民の現状を報告することにしています。

日赤は、浪江町民の皆さんに対する健康調査や健康支援活動などに、これからも取り組んでいきます。