話を聞くことが「こころのケア」に~浪江町民健康調査

日本赤十字社(以下、日赤)は福島県いわき市で、福島第一原子力発電所の事故によって避難している浪江町民の健康調査支援を続けています。成田赤十字病院(千葉県成田市)の高柴律子看護師が8月18日~9月11日、活動に取り組みました。

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浪江町民の家庭を訪問して健康調査に当たる高柴看護師(写真中央)

震災から3年半。高柴看護師は「浪江町の方がたがいわき市での生活に、だいぶ慣れてきていると感じました」と語ります。

家庭訪問や電話を通して話を聞いた後、住民から「愚痴を聞いてくれてありがとう」「たくさん話ができて気分転換になりました」などの言葉をかけてもらうことも。

調査に取り組む看護師らが、「日赤の活動が住民のこころのケアにつながっている」と感じる瞬間です。

「先のことを考えると眠れない」

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サロンでは糖尿病について学び、演歌歌手・美空ひばりの『川の流れのように』の曲に合わせて健康体操を行いました

浪江町は現在、『避難指示解除準備区域』『居住制限区域』『帰還困難区域』の三区域に再編されています。

久しぶりに一時帰宅する住民の中には、荒れ果てたわが家の姿を目の当たりにして、町に帰ることをあきらめる人もいるといいます。

高柴看護師は「普段は明るい表情をしていても、先の見えない状況を考えると眠れないことがあると多くの方が語っていました」と、住民の置かれた複雑な状況について振り返ります。

日赤はこれからも、浪江町の皆さんに対する健康調査や健康支援活動に取り組んでいきます。