いわき市に家を持っても、「帰りたい」~浪江町民健康調査

日本赤十字社(以下、日赤)は福島県いわき市で、福島第一原子力発電所の事故によって避難している浪江町民の皆さんへの健康調査支援事業を続けています。災害時の救護や支援活動を志す八戸赤十字病院(青森県八戸市)の小笠原友美看護師が7月7日~8月8日、市内で活動に取り組みました。

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町民の家庭を訪問して健康調査にあたる小笠原看護師(写真右)

健康調査のために今回訪問した家庭は二巡目のお宅が大半で、皆さんが訪問を心待ちにしていた様子。「来てくれてよかった」という声に感謝しながら、充実した活動を行うことができました。

 浪江町には当面帰ることができず、いわき市内に家を建てたという方が多い中で、「町内に残っている家が気になって片付けに通っている」とか、「町に行けるようになったら、ぜひ帰りたい」という声も多く聞きました。

支援の手が届きにくいいわき市外避難者

訪問したお宅に、いわき市外に避難しているという方(ご主人夫婦のきょうだい)がたまたま遊びに来ていて、話しをすることができました。

小笠原看護師は「現在の生活にとても悩んでいる様子がうかがえました。いわき市に避難している町民のお宅には私たちが訪問し、精神的な面をできる範囲でフォローしようと努めています。でも、いわき市外に避難している人の中には訪問する人もなく、支援も受けにくいという方がいます。とても残念です」と語ります。

東日本大震災から3年半。日赤は浪江町の皆さんに対する健康調査や健康支援活動にこれからも取り組んでいきます。