今後につながる健康サロンの活動~浪江町民健康調査

町民の自宅を訪問して話を伺う山根看護師(右)

町民の自宅を訪問して話を伺う山根看護師(写真右)

岡山赤十字病院(岡山県岡山市)の山根かえで看護師が10月28日~11月22日、福島第一原子力発電所の事故のため福島県いわき市に避難している浪江町民の健康調査活動に取り組みました。山根看護師は同病院で救護員の教育に携わっています。

今回、調査のために伺った家庭の半分以上は2回目の訪問で、多くの家庭が心待ちにしていた様子。前回お話ししたスタッフのこともよく覚えられていました。

町民の皆さんは終始明るく話しをしていますが、ふるさと浪江のことになると思わず涙ぐまれる方が少なくありません。先が見えない、仕事をしたくてもできない、複雑な事情を抱えてなかなか前に踏み出せないなど、町民がさまざまな不安を感じながら生活していることを、山根看護師は調査活動の中で痛感したと言います。

「外出したがらない」両親とともに、楽しい時間

ストローを使い顔の筋肉を動かす体操に挑戦する町民の皆さん

ストローを使い顔の筋肉を動かす体操に挑戦する町民の皆さん

10月にオープンした『日赤なみえ保健室』での健康サロン活動では、参加者が少なかった前回の反省を踏まえて『11月のお知らせ』というチラシを作成しました。

家庭訪問や交流会などのたびに配付して、参加を広く呼びかけた結果、今回は13人もの町民が参加。紙で作った魚をストローで吸い上げることによって、普段使わない顔の筋肉を動かす体操など、楽しく健康づくりに取り組みました。

今回のサロン活動では、「あまり外出したがらない」というご両親を誘って親子で楽しい時間を過ごしていただいたり、別の行事で来られた町民からの相談を受けて健康指導をしたり、ということも。「サロンを町民の交流の場としてもらうとともに、今後のいっそうの支援活動につなげていけたら」と山根看護師。「今回の活動で得た経験や被災地の現状を地元で伝え、これからの救護研修に生かしていきたい」と語ります。