日赤なみえ保健室がオープン~2年目を迎えた健康調査

家庭訪問で血圧を測定する中島看護師

家庭訪問で血圧を測定する中島看護師

日本赤十字社(以下、日赤)と日赤看護大学は2012(平成24)年10月から、福島第一原子力発電所事故のために福島県いわき市内に避難している浪江町民の健康調査を行っています。

当初、活動期間を今年9月までの一年間として、全国の赤十字病院から合わせて34人の看護師を派遣してきました。

これまでの調査の結果、浪江町の皆さんはさまざまな問題を抱えていることが分かったため、引き続き調査活動を継続していくことになりました。

2年目の活動を迎えるに当たり、新たな活動拠点『日赤なみえ保健室』を10月9日にオープンさせました。町民の交流の場である『なみえ交流館』二階に設置し、ストレス軽減のための相談室や健康サロンなどを開きます。

健康づくりの場で絆回復へ

ストレスを減らすため、サロンで健康体操を行う町民の皆さん

ストレスを減らすため、サロンで健康体操を行う町民の皆さん

調査活動2年目のスタートを切ったのは、京都第一赤十字病院(京都府京都市)の中島聡子看護師です。町民の皆さんの家庭を10月1~25日、訪問しました。

「初めて訪問する時は緊張しましたが、お話を伺うことで皆さんに喜んでいただきました。『また来てね』と声をかけてくださる方もいて、反対にこちらが元気をもらいました」と中島看護師。

また、日赤なみえ保健室について「みんなが安心して何でも話せる場、あるいはコミュニティーの拠点として、町民の絆の回復につながれば」と期待を寄せます。

活動期間中、健康サロンも企画しましたが、事前の広報がうまくいかず、あまり人が集まりませんでした。「多くの皆さんに参加してもらうためには、住民の方がたに寄り添ってもっと積極的に呼びかけることが大切でした」と振り返ります。

「テレビや新聞で被災地のことが取り上げられる機会が少なくなりました。でも町民の方がたからお話を伺うと、根深い問題が数多くあることが分かります。被災地の問題があまり知られていないことも実感しました。これからも被災地の現状を広く伝えていきたい」と決意を語っています。